2019.3.29

2019年4月から志木の教育が変わる?少人数・複数指導体制とは

「ハタザクラプラン」が大きく変わる

こんにちは!「志木のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

さて、以前、ステキライフでも紹介した「志木っ子ハタザクラプラン」が、2019年度から大きくリニューアルします。

「志木っ子ハタザクラプラン」とは、小学1・2年生は1クラスの人数の上限が29人(適正な人数が25人)、3年生は上限が32人(適正な人数が28人)というように、国や県が定めている上限よりも少ない人数で、小学校低学年の学級編成をする取り組みです。

全国にさきがけて2002年から始まった「志木っ子ハタザクラプラン」ですが、2019年度からは1クラスあたりの人数を国や県が定めている上限に戻すものの、各小学校に市で採用した補助教員を2~3名配置し、きめこまやかな指導が必要な教科で、複数の教員が指導をするという制度に変わります。

教室の問題解決にも!「ハタザクラプラン」とは?

そもそも、「志木っ子ハタザクラプラン」が導入された背景には、「小1プロブレム」を解消するねらいがありました。

「小1プロブレム」とは、子どもが小学校での学習環境にうまく適応できずに、授業中に歩き回ってしまったり、騒いだりしてしまうという問題です。子どもが先生の話を聞けずに、ひどい場合は学級崩壊へとつながってしまい、全国で社会問題になっています。

一般的に公立の小中学校の先生は、都道府県で採用された教員が行っているのですが、志木市では市でも教員を採用し、国や県の定めた基準よりも少ない人数の学級編成を実現してきました。

しかし、保護者から「県で採用された先生のほうが授業や学級運営がうまい」という声が寄せられたことや、国や県でも小学1・2年生については1クラスの人数の上限を35人とする取り組みを始めたことから、今回、制度そのものを見直すことになりました。

(小学校の先生は、1人の先生が複数の教科を教えるために、先生によってクラスの学力差が出てしまうというのは、志木に限らず、どこでもある話です。)

新制度の大きな変更点

新しい制度では、1クラスの上限が小学1・2年生が35人、小学3~4年生が40人というように、小学1~3年生の1クラスあたりの人数が増えます。そして、学級担任はすべて県で採用された先生が受け持ちます。

例えば、小学1年生の学年全体の人数が90人の場合、従来のハタザクラプランであれば4クラス編成で1クラスあたりの人数が22~23人だったのが、新制度では3クラス編成で、1クラスあたりの人数が30人に変わります。小学1年生の学年全体の人数が70人や105人だと、1クラスあたり35人になります。

さらに、志木では各小学校の規模に応じて、1学校あたり2~3人の、市で採用した補助教員をおきます。そして国語や算数など子どもがつまずきやすい科目や、体育などの目配りが必要な授業で、補助教員が子どもの学習をサポートします。

先生がクラスに複数いることで、子どもの集中力を妨げてしまうのではないかという声もありますが、そもそも2020年度からは教育そのものが大きく変わります。

ママさんやパパさんが子どもの頃は、1人の先生が全体に向けて授業する一斉授業でしたが、子どもたちが主体的かつ対話的に学習していくかたちに変わります。例えば、授業の中にグループ議論が積極的に導入され、子どもたちが意見交換するようになるんですよ!

そのため、1人1人に寄り添った教育をするためにも、補助教員を導入するほうがよいと、市が判断したようです。

1クラスを見る先生が増える

全国にさきがけて少人数学級を実現してきた志木ですが、2019年度の1年生からは「志木っ子ハタザクラプラン」をさらに前進させた取り組みがスタートします。教育制度が変わる中で、お子さんのフォローがうまくできるかどうかを心配していたママさんも、安心できるのではないでしょうか。

1人の先生が受け持つ子どもの数を少なくするのではなく、難しい科目で1クラスあたりの先生の数を増やすことで、子ども1人1人にあった授業が展開できるかもしれませんね☆これから小学生になるお子さんをお持ちのママさんは、志木の新しい取り組みに注目してみてください。

▼外部リンク

少人数・複数指導体制 平成31年度スタート(PDF)
http://www.city.shiki.lg.jp/

これからの暮らし
住み替え相談