日本の記念日ってどうやって決めるの？

日本では、1年365日に何かしらの記念日があるのを知っていましたか？

「そんなに記念日があるの？」と驚くとともに、「記念日って誰がどうやって決めているのかしら」と疑問が湧いてきますよね。

「国が制定しているの？」と思うような記念日もありますが、猫の日などは、国が定めているとも思えません。

では、誰がどうやって決めているのでしょうか。実は、日本の記念日は「日本記念日協会」という団体が決めているのです。

日本では1990年時点で、端午の節句やひな祭り、七夕など伝統行事となっている記念日以外にも「○○の日」「○○記念日」などの記念日が驚くことに2,800種類以上もありました。

しかし当時は、このような記念日について総合的に扱う団体がなかったため、1991年に記念日の研究や情報収集、広報活動、理解と関心を高める目的で「日本記念日協会」が発足したのです。

しかし、日本記念日協会に登録しなければ記念日にならないというわけではありません。

極端な話をすると「今日は、私の日！」と宣言してしまえば「私の日」になりますが、誰も知らない記念日ということになってしまうのです。

記念日を制定したい場合は、まず団体や企業、個人で申請します。申請して、審査に通過すれば記念日として登録されるようです。

審査の合格率は78％程度といわれているので、実際に4件に3件は記念日になっているのです。

申請・審査料は無料ですが、記念日の登録料として税別10万円の費用がかかります。

ちなみに1回登録されると、日本記念日協会が存在する限りは継続されます。

日本には本当にたくさんの記念日があります。例えば、8月1日で検索してみると「Myハミガキの日」「ネオバタールの日」「ハイビスカスの日」「リゾートウエディングの日」など日本記念日協会認定の記念日だけでも22件もヒットしました。

このようにたくさん存在する記念日。本章ではその中でも面白い記念日を紹介します。日本だけでなく、世界の記念日も紹介しますよ。

・8月8日　プチプチの日
子どもだけでなく大人も心惹かれる気泡シート「プチプチ」の記念日です。

プチプチシートの配列と8（パチ）がプチを連想させるため、8月8日を記念日に制定したようです。

・8月10日　誕生日は母と写真を撮る日
つわりや陣痛などたくさんの困難を乗り越えて産んでくれたママに感謝を込めて、自分の誕生日にはママと一緒に写真を撮る...という文化を広めるために制定されました。

日付は、新しい命が誕生したシンボル的な日という意味で8、10で「ハート」と語呂を合わせています。何だかほっこりする記念日ですね。

・9月6日　松崎しげるの日
デビュー45周年を記念して2015年に制定されました。

制定理由は9月6日が「96（クロ）」と読めるからだそうです。

ちなみに毎年9月6日は「黒フェス　しげる祭り～白黒歌合戦～」というイベントを開催されています。

・1月16日　何もない日
1973年に制定された記念日で、その名の通り「何もお祝いすることがない日をお祝いする日」です。

何もない日というのは、大きなトラブルもなく1日を過ごせた幸せな日ということなのかもしれませんね。

・3月27日　国際ジョーさんの日
世界でもありふれた名前として知られている「ジョー」さんは、毎日、ありふれ過ぎる名前のせいでうんざりしているのかもしれません。

そんなジョーさんが特別になれる日だそうです。

・5月9日　消えた片っぽ靴下の思い出の日
なぜか片方がなくなってしまう靴下...

お気に入りの靴下ほど、なくなる率が高い気がしますが、そんな可哀想な片っぽの靴下を思い出して、出てくることを祈る日だそうです。

実は埼玉県にも記念日があり、それは11月14日です。

1871年に廃藩置県と呼ばれる行政改革が行われ、埼玉県が誕生した日が11月14日。そして、1971年に埼玉県誕生100年を記念して11月14日を「県民の日」に制定したようです。

ちなみに11月14日周辺では、埼玉県内でいろいろなイベントやキャンペーンが行われています。具体的には以下の通りです。

・割引価格でゴルフがプレーできる県民ゴルフデイ
・県内の電車が1日乗り放題になる「県民の日記念フリー乗車券」の販売

このように毎年11月14日周辺は、お得なイベントやキャンペーンがたくさん実施されますよ。

日本には本当にたくさんの記念日があるので、お子さんと探してみると楽しいですよ。とくに自分のお誕生日の記念日を探してみると、さらに盛り上がるかもしれませんね。

毎日何かしらの記念日が制定されています。そう思うと、なんてことない日でも特別に思えてきますね。