2022.6.16

この時期に気を付けたい!食中毒予防の三原則って?

食中毒予防

気温や湿度が高くなるこの時期に怖いのが食中毒...注意すべきことってある?

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

梅雨時になり、気温や湿度が高くなると心配になるのが食中毒です。

特に、体育祭や遠足などでお弁当持参が増えると、ママはメニューを考えるのと同時に食中毒まで心配しなくてはなりませんね(*´Д`)

「ちゃんと手を洗っているから大丈夫」「食材は、過熱しているから安心」...と思う前に、食中毒の原因や対策をしっかり理解しておきましょう。

食中毒対策は万全!と思っていても、思わぬ落とし穴があるかもしれませんよ...。

aec6c56312df190af45f5efeffd74e6f.jpg

食中毒の原因

食中毒と聞くと、傷んだ食材を食べてしまったことによって腹痛や下痢、発熱などを起こすもの...と考えている人が多くいますが、食中毒を起こす原因はどこにあるのでしょうか。

微生物が起こす食中毒

食中毒は、微生物や細菌、ウイルスによって引き起こされるイメージがありますね。

例えば、発生数が多く、乾燥、低温、加熱、アルコール消毒にも強い厄介なウイルスとして知られているノロウイルスは、カキなどの二枚貝を食べることで発症していました。

しかし、現在では、人のおう吐物や糞便を介して人から人へ感染するケースが多く、罹った人のおう吐物などの処理に気を遣うウイルスです。

また、腸管出血性大腸菌は、主に牛の腸内に生息しているウイルスで、O157O111などの血清型で知られています。

過去には、焼き肉店で食べたユッケが原因とされている集団食中毒事故が発生し、患者数181人のうち5人の人が亡くなったことを覚えているママも多いのではないでしょうか。

他にも、ギランバレー症候群を引き起こすこともあるカンピロバクターや食肉や卵以外にもネズミ、ゴキブリ、汚染水などからも感染するサルモネラ菌など、たくさんの微生物が食中毒を起こす原因となっています(>_<)

化学物質が起こす食中毒

食中毒は、細菌やウイルスだけが起こすものではなく、自然界や人工的に作られた化学物質が引き起こすこともあります。

例えば、赤身魚には、アミノ酸の一種であるヒスチジンが多く含まれていますが、このヒスチジンが酵素と反応すると人体に有害なものに変化して、呼吸困難や意識不明などになることも!

他にも、洗剤や消毒剤などが誤って食物に混入して食中毒を引き起こすこともあります。

自然毒が起こす食中毒

「自然毒って家にあるの?」と思うママもいるかもしれません。

確かに、自然毒と聞いて、頭に浮かぶのはふぐ毒です。「ふぐなんて資格がなければ調理できないし、やっぱり自然毒は家にない」と考えてしまいますが、実は、自然毒は普通に家の中に存在しています。

例えば、ジャガイモの芽には、ソラニンという自然毒が含まれています。また、山菜狩りで採ってきたキノコが毒キノコだったりニラだと思って収穫した植物が水仙で食中毒になってしまう可能性もあるんです。

寄生虫が起こす食中毒

魚を生で食べる習慣のある日本では、寄生虫が引き起こす食中毒も多発しています。寄生虫が起こす食中毒で有名なのが、アニサキスです。

ひも状で体長2~4㎝ほどの寄生虫アニサキスは、鯖やアジ、カツオ、イカなどに寄生しているので、生もしくは生に近い状態で食べると、胃腸炎を引き起こします"(-""-)"

アニサキスの怖いところは「いてもおかしくない」ものだということ。スーパーに売られている捌かれた魚にもいることがあるので、よく火を通すか切れ込みをいれるなどして対策をしましょう。もちろん目視確認も有効ですよ!。

知っている?食中毒予防の三原則

さまざまな原因によって起こる食中毒は、罹るとおう吐や下痢など辛い状態になるだけでなく、重症化すると死亡するケースもあるほどです。

しかし、正しい知識を持てば、予防することもできます。

ここでは、食中毒予防の三原則「つけない」「増やさない」「やっつける」と大切な6つのポイントを紹介します。

【つけない!】

まず、食中毒予防で一番大切なことは、細菌を食べ物に付けないことです!

そのためには、料理を始めるときだけでなく生の肉や魚、卵を触る前後、料理途中でのおむつ交換、ペットに触った後、食卓に着く前などは意識して手を洗いましょう。

また、肉や魚を調理するときに使ったカッティングボードや菜箸は、その都度キレイに洗ったり食品の保管にも注意する必要があります。

【増やさない!】

食べ物に付着した菌を増やさないようにすることも大切!そのため、買ってきた食材は、なるべく早く冷蔵庫に入れることを心掛けましょう。

しかし、冷蔵庫に入れたから安心ということはありません。冷蔵庫に入れても細菌はゆっくり増殖していくので、なるべく早く使うようにしてくださいね!(^^)!

【やっつける!】

ほとんどの細菌やウイルスは、熱に弱いので肉や魚だけでなく野菜も過熱して食べれば安全です。

特に、肉料理は、中心まで加熱することが大切ですが、「焼き過ぎると焦げるし美味しくない!」というのであれば、アルミホイルに包む、お湯の余熱などでじっくりと中まで熱が入るような工夫をすると良いでしょう。

また、食材だけでなく、布巾や包丁などの調理器具にも細菌やウイルスが付着します。

少し面倒でも、使った調理器具は、洗剤で良く洗ってから熱湯をかけて殺菌すると効果的ですよ。

食中毒を防ぐ6つの大切なポイント

食中毒予防の三原則を守るために大切なポイントが6つあります。

ポイント1. 買い物

買い物をするときは、消費期限を確認するだけでなく、肉や魚などの生鮮食品、冷凍食品を最後に買うようにしましょう。

また、肉や魚は、汁が他の食品につかないようにビニール袋に入れてからエコバッグに入れることが大切です。

そして、買い物をした後は、寄り道をしないですぐに帰って買ったものを冷蔵庫に入れるようにしてくださいね

ポイント2.家では

肉や魚、冷凍食品は、帰ったらすぐに冷蔵庫、冷凍庫にしまいますが、そのときに、他の食材に汁などがつかないように注意しましょう。

肉や魚などを触るときは、必ずその前と後に手を洗うクセをつけることも大切です。

冷蔵庫は、10度以下にして、あまり食材を詰め過ぎないようにすると適切に保管されます。

ポイント3.料理の下準備

当たり前ですが、料理をする前は、手をキレイに洗いましょう。肉や魚、卵を触った後も手を洗うことを意識してくださいね。

また、包丁やカッティングボードは、肉や魚、野菜と別々に揃えると洗い残した細菌がつくこともなく安心ですよ。

肉や魚などの汁が果物、サラダなど調理済みのもの、生で食べるものにかからないように料理をする順番も大切です。

冷凍した食材は、使う分だけを自然解凍ではなく、電子レンジなどを活用してなるべく短時間で解凍するようにします。

ポイント4.料理のとき

料理前は、しっかり手を洗いましょう。また、肉や魚は、十分に加熱することが大切。中心部を75度で1分以上過熱することが目安といわれています。

ポイント5.食事のとき

食べる前は、必ず手を洗い食器も清潔なものを使いましょう。

また、料理は、なるべく早く食べるように心がけ、もし、食べるまでに時間があるときは、テーブルの上に置きっぱなしにせず冷蔵庫に保管するようにしましょう。

ポイント6.料理が残ったら...

せっかく作った料理が残ってしまったら、清潔な容器に移し替えてから冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。

冷蔵庫に保存していても、時間が経ち過ぎたものや「怪しいなぁ...食べられるかな?」と思うものは、思い切って捨てる勇気も持ってくださいね。

できるだけ食事中の大皿料理は直箸を避けることもポイントです。

みんなで協力して食中毒にならないようにしよう!

梅雨時は、食中毒になりやすいシーズンだということはみんなが知っています。

そして、食中毒にならないようにするためには、適切な食材の保存や管理が大切だということも...。

しかし、食材を冷蔵庫に入れておくだけでは安心できません。料理をする前やした後の手洗いや調理器具の消毒、残った料理の保存方法などを間違えてしまうと食中毒になってしまう可能性もあります。

食中毒にならないようにするためには、ママが今まで以上に気を遣う必要も出てきますが、家族間でも手洗いを徹底するなど、ちょっとしたことに気を付けましょう!

これからの暮らし
住み替え相談