2022.4.19

女の子も制服にズボンが選べる時代へ!埼玉県の公立学校でも女子スラックス導入が増えています!

女子もズボンが選べる時代に!

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

ママやパパが学生の頃は、男子はズボン、女子はスカートという制服が当たり前でした。

おじいちゃん、おばあちゃんの世代では、学ランとセーラー服というのが多かったようです。そして、学ランやスカートの丈を長くしたり短くしたり...ある意味、制服を着崩すことが自己表現の一つだった時代もありました。

たとえどんなアレンジが流行したとしても、基本的に男子はズボン、女子はスカートというスタイルが変わることはありませんでしたが、近年ではそれも様変わりしているようです。

今回のステキライフでは、中学校や高校の制服について調べてみました。ズボン着用も可が増えてきた現代で埼玉県の方向性や志木朝霞の中学校の現状なども報告します。

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制服をめぐる時代の流れ

一昔前までは、子どもや保護者が制服を選ぶなんて思いもしませんでしたが、性別にとらわれないジェンダーレスの観点や防寒、防犯などから女子もズボンを選択できる学校が増えてきました。

確かに、ママの学生時代は、冬になるとスカートの下にジャージを穿いたり、学校で動きやすいジャージに着替えていたことを考えると「何でズボンという選択肢がなかったんだろう」と不思議に思います。

男子はズボン、女子はスカートという固定観念から不思議に思うこともなかった制服の歴史は、近代化が進んだ明治初期の大学生から始まります。

当時は、詰め襟の軍服をイメージした黒地に金ボタンの学ランを最初に東大が採用して広く普及していきました。その後、女子教育の機運が高まり大正9年にはセーラー服の制服が主流となった経緯があります。

そんな制服も時代とともに着崩して自己主張をするアイテムとなっていきます。

代表的なのが、昭和50年代から見られるようになった「ツッパリ」や「スケバン」スタイルです。

丁度、校内暴力が社会問題となっていた時代なので、不良のイメージとなった制服の着崩しでしたが、平成10年頃になると一変します。

男子は、ズボンを腰まで下げ、女子はスカートを短くしてルーズソックスというスタイルが爆発的に流行しました。

制服は、決められたスタイルでも自己主張するアイテムとして子どもたちの手によって改造されていきましたがベースは変わりませんでした。

しかし、近年は、先に述べた理由から「決められたスタイル」から「自分で選べるスタイル」に変わってきていますが、これは、学校の制服は、教育委員会で決めるものではなく、各学校の判断によるものだからです。

そのため、学校によっては、「正装として制服はあるけれど、普段は私服でも良い」としているところもあるほどです。

各学校で学生や保護者にアンケートを採り女子のズボン導入について検討・採用するところも増えているというのは、学生や保護者の意見が反映されているんだと嬉しくなってしまいますね。
 

埼玉県の方向性は?

子どもが生まれたときの性別に違和感を持つトランスジェンダーの児童や学生が辛い思いをしないためにも近年は、制服のジェンダーレス化が注目されています。

実際に文部科学省でも2015年に全国の学校に向けて「性同一性障害にかかる児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」を通知し、生徒が自認する性別の制服・衣服や体操着を認めるなどの支援・配慮を呼び掛けていることからもわかるように制服や服装によって性を限定させないような流れになっています。

埼玉県では、ブレザーの着用は決まっていますが、性別に関わらずスカートかズボンのどちらも選択できる学校もあるほどです。

これは、女子がズボンを選択できるというだけでなく、男子でもスカートを選ぶことができるということでジェンダーレスとして一歩進んだ取り組みといえるでしょう。

志木朝霞の現状は?

朝霞市の教育委員会としては、多様な制服の在り方について検討するように中学校長会に打診し、多様性を含めた今後の在り方について情報交換や支援を行っています。

制服の変更などは、各学校が決定することなので、生徒や保護者の意見を踏まえて進めていけるように生徒が主体で関わることができる体制づくりを行っているところだそうです。

多くの学生が「学校の制服が好き!」と胸を張っていえるような制服にして欲しいですね。

制服を選べるなんて羨ましい時代だけど本当に自由に選べるようになるまであと少し!

ママやパパの学生時代から考えると、自分たちで制服を選べるなんて羨ましい!と思えますが、ジェンダーレスの観点から考えると、選択肢があっても周囲の空気感によって「選べない」のでは、意味はありません。

実際に、「ズボンを選べるのに周囲の目が気になって選べなかった」という事例もあります。

親としては、どんな人、理由でも自由に選べるようにトランスジェンダーへの理解や従来の「男・女らしさ」について考える良い機会になって欲しいなと願うばかりです。

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