2022.3. 9
Zenly(ゼンリー)って知ってる?大人が知らない子どものたちのSNSの世界!
Zenly(ゼンリー)って知ってる?
すごく便利だけれど使い方を間違えると問題が多いZenly(ゼンリー)・・。まずどんなものかを理解するところから始めよう!
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
皆さんは、中高生など10代の若者を中心に人気のアプリZenlyをご存じですか?
「聞いたこともない」「子どもがやっているみたい」と大人には少し無縁に感じるZenlyは、位置情報の共有に特化したアプリです。
大人としては「24時間、自分の位置情報を他人に知らせるなんて、どんなメリットがあるのかわからない」「危険では?」と思ってしまいますが、多くの人が利用しているだけあり、メリットもたくさんあります。
「自分の居場所を他人に教えるなんて危険だ」と頭ごなしに決めるのではなく、まずZenlyの仕組みや良いところ、問題点を理解してみましょう。
今回のステキライフでは、若い子を中心に大人気のZenlyを大人にもわかりやすく解説します(^^♪
Zenlyってどんなアプリ?
Zenlyは、2015年にフランスで開発されたアプリで、今まであるようでなかった便利機能によってあっという間に多くのユーザーを獲得してきました。
2019年に500万ダウンロードを達成したZenlyは、2018年ごろから日本でも中高生などの10代を中心に人気のアプリとして浸透しています。
では、Zenlyとはどのようなアプリなのでしょうか。
Zenlyは、アプリを入れている人同士で常に現在の位置情報を共有し合うことだけに特化しています。
まず、アプリを開くと、地図上に共有している友達がアイコンで表示されて、現在いる場所が確認できるだけでなく、移動中もリアルタイムでわかるようになっています。
極端な話ですが、日本中に友達がいる場合は、日本中にアイコンが表示されメッセージのやり取りも可能です。
また、友達の滞在時間やスマートフォンの電池残量も画面に表示されます。
Zenlyの良いところ
では、若い人たちは、Zenlyのどこが気に入っているのでしょうか。
待ち合わせがしやすい
今どきの子どもは、待ち合わせ時間や場所をはっきり決めることはあまりしません。
ママやパパの時代は、「3時に渋谷のハチ公前ね」とはっきり場所と時間を決めておくことが一般的でしたが、今は、「お昼ごろに渋谷辺りで」「そろそろ家を出るから」などかなりファジーな緩い約束となっています。
そもそも、約束自体がキッチリしたものではないので、待ち合わせ場所で会おうとしてもLINEなどのSNSでのやり取りが必要となってきますが、Zenlyであれば、自分や友達のいる場所がお互いにわかるので楽!ということになるのでしょう。
また、ショッピングやディズニーランドなどの広い場所でもお互いの場所が把握できるので、なんとなく集合できる...という感じになります。
他にも、友達が最寄り駅で同じ時間くらいに到着することがわかったので声を掛けてみるなどの使い方もあります。
友達の現状がわかる
Zenlyは、友達のいる場所や滞在時間がわかるので、なんとなく現状がわかります。
そのため、「今はバイト中だから後にしよう」「家にずっといるみたいだから誘ってみよう」と友達の置かれている状況を考えながら誘うことができるメリットがあります。
いつも繋がっている安心感がある
大人からすると、いつも自分のいる場所を把握されてしまうのはストレスに感じてしまいそうですが、InstagramやTwitterなどでいつも誰かと繋がっていることに慣れている若い子たちにとっては、Zenlyで相手のいる場所がわかると安心する側面があります。
家族のいる場所がわかる
友達ではなく、親や兄弟と繋がることも可能です。この場合は、親が子どもの居場所を把握するために繋がろうとすることがほとんどですが、いつも遊びに夢中になると連絡が取れなくなる子どもを持つ親としては安心材料になりますね!(^^)!
スマホを紛失しても見つけることができる
意外とZenlyをやっていて良かった!と思えることに「スマホを紛失したとき」というのがあります。
スマホが見当たらなくなったときに、友達にZenlyで見てもらえば、スマホの位置を特定できるのでとても便利です。
今どきの子どもは、何時でもどこでもスマホを手にしていることが多いので、うっかり置き忘れることもあるでしょう。
他のアプリでも、スマホの位置を特定する機能があるものもありますが、Zenlyは、友達に見てもらえば特に何かする必要もなく簡単に探し出せます。
Zenlyの問題点
良いことの多いZenlyですが、やはり親として気になることもあります。
知らない人とも繋がってしまう
Zenlyは、お互いの位置情報を共有するアプリです。そのため、家族や友達以外の人に自分の位置を教えてしまう危険性があります。
Zenlyの公式ウェブサイトにも「Best Friends Only(親友とだけ)」と謳っているように親しい友人とだけ繋がるように推奨しています。
Zenlyは、基本的に電話番号を知っている人同士が繋がるアプリですが、スマホ同士を「Bump」したりZenlyIDを知っていれば追加することも可能です。
そのため、知らない人からの友達申請をうっかり承認してしまうと、自宅の特定などに繋がってしまうので、プライバシー設定から「プライベートモード」や「おすすめのユーザーをオプトアウト」機能をオンにしておく必要があります。
不安になる
居場所を公開したくないときは、ゴーストモードという機能を使うことができます。
ゴーストモードは、大まかな位置が表示される「あいまい」と居場所を固定する「フリーズ」を選べますが、どちらも相手にはゴーストモードにしていることが伝わってしまいます。
そのため、相手によっては、居場所を隠したことによって関係性が壊れることもあるでしょう。逆に居場所を隠されてイラっとすることもあるかもしれません。
また、Zenlyは、複数の友達が一緒にいる場合、炎マークで表示されます。何気なくZenlyを見て、自分以外の友達がどこかで集まっているのを見ると「自分だけ誘われなかったんだ」「どうしたんだろう」と不安な気持ちになることもあります。
Zenlyの使い方を理解して上手に使ってみよう!
Zenlyは、上手に使えば友達同士でリアルなコミュニケーションが取れる便利なアプリですが、自宅や居場所が多くの人に知られてしまうだけでなくメッセージのやり取りもできてしまう少し危険なツールでもあります。
しかし、今どきの子どもの人との繋がり方を見ていると「自分の位置情報を公開してしまうなんて危険だ!」と頭ごなしに決めるのも少し違う気がします。
Zenlyを使うときは、便利さと危険性を話し合いながら「信用できる人だけと繋がる」「友達申請するときは慎重にする」「安易にIDを公開しない」「友達との関係性が変わったときの対処法」など、ルールを決めると良いでしょう。
使い方によっては、親も子どもの居場所がわかって安心できますよ(#^^#)