実はちゃんと理由があった!
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
小さい子どもの好きな遊びと言うと「男の子は車、女の子は人形遊び」と考える人もいるかもしれません。
しかし「なぜ男の子は車で女の子は人形遊びが好きなイメージなのか?」と問われると答えることができない人は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、男の子と女の子で好きなものや遊びが違う理由について詳しく解説します。
ジェンダーレスが増えている近年において「好きなものが違う理由があるなんて思ってもみなかった!」と思うパパやママは、ぜひ参考にしてください!
男の子は車、女の子は人形・・など性別によって好きなものや遊びに違いがあるのはなぜ?
全員とは限りませんが、男の子と女の子では、好きなものや好きな遊びが違いますよね。
昔から男の子は車で女の子は人形遊びが好きだと思われていますが、その理由は2つあると考えられています。
それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
脳科学からみた男女の遊びの違い
1つめの原因は「脳の発達速度が男女では異なること」
近年の研究では、男女の好みの差は母親の胎内にいるときの性ホルモンの影響が関係していることがわかってきました。
母親の胎内で男女の性別が決まると、男の子は精巣が作られて男性ホルモンのテストステロンが大量に分泌されます。
テストステロンは左脳の発達を抑える影響があるため、男の子は左脳の発達が少し遅れるのだと考えられています。
そのため、言葉や手先の細かい能力を司る左脳は女の子の方が早く発達する、と言われています。
男の子は、その代わりに右脳が発達するチャンスが生まれ、空間記憶や図形処理能力などが発達しやすくなります。
実際に男性の方が右脳が大きい人も多く「幾何学が得意」「将棋やチェスが強い」「地図を読むことができる」という男性が多いのもこの理由によるとされています。
また、男の子がパズル系や算数系が好きで国語は苦手な子が多い理由や、女の子がいろいろなことを同時にこなせて男の子は1つのことに集中する理由もこのためです。
その証拠として、先天性副腎過形成で胎児のときに男性ホルモンの影響を強く受けている女の子は、男性ホルモンの影響を受けていない女の子に比べると、男の子のような好みを持っているケースが多いことが判明しています。
さらに、女の子は右脳と左脳をバランス良く使うことが多いのに対し、男の子はあまり使わない方の脳の部位の活動を停止することが多いため、女の子脳と男の子脳に違いが発生し、好みの差をもたらしている、とも考えられています。
脳の発達速度に男女差があることはあまり知られていませんが、このことを知っていると子どもが小さいときの発達状況に関する悩みが減っておおらかに対応できたり、注意するときの声かけに配慮ができるようになったりしますよね。
大人がそう働きかけているから
もう1つの原因は「生まれ育った環境の影響も、好みに差がでること」
現代でも「車で遊ぶことは男らしく、人形で遊ぶことは女らしい」という固定概念を持っている人も少なくありません。
そのため、親をはじめとする周囲の大人たちも、意識するしないは置いておくとしても、男の子が車で遊ぶことや女の子が人形で遊ぶことを当たり前のことだと捉えて、子どもにもあてはめようとしてしまいがちです。
子どもはそのような周囲の大人たちの働きかけを受けて、男の子は車で、女の子は人形で遊ぶようになる場合があります。
決めつけはNG。これからは多様性の時代、子どもの好きなこと興味を持つことをさせてあげよう
男の子と女の子の好みに違いがある理由を挙げましたが、すべての子どもにあてはまるわけではありません。
女の子でも人形より車が好きでロジカルな子もいれば、男の子でも人形やおままごとが好きな子どももいます。それは個人の好みであって親であっても否定していいものではありません。
これからはますますジェンダーレスが一般的になり、多様性の時代になっていくことが予想されます。
男の子だから(女の子だから)○○が好き、○○が当たり前、と決めつけてしまうと、子どもの個性をつぶし、ひいては将来生きていく道を狭くしてしまう可能性があります。
子どもがこれまでの社会では性別があった分野に興味を示した場合は、男の子だから女の子だから、という理由でNGを出すことは止め、子どもの好きにさせて見守りましょう。