2021.11.12

気を付けよう!夫婦喧嘩が子どもに与える影響

夫婦喧嘩をするときは子どもの見本になるような喧嘩を!

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

どんなに仲が良い夫婦でも喧嘩をするときがあります。「仲が良いほど喧嘩する」という言葉もあるほどで「雨降って地固まる」のように、喧嘩をして本音で話し合ってこそ、うまくこともあるでしょう。

しかし、夫婦喧嘩は、子どもの成長に大きな影響を与えるといわれています。

今回は、夫婦喧嘩が子どもに与える影響と子どもの前で喧嘩をしてしまったときの対処法を中心に解説します。

子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまいそうになったときに、ぜひこの記事の内容を思い出してみてくださいね。

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夫婦喧嘩を見ると子どもの脳が萎縮する?

生まれたときの脳の重さは、300g程度ですが、時間をかけて少しずつ成熟していきます。

中でも胎児期、乳幼児期、思春期に親や周囲の人から適切なケア、愛情を受けることが脳の健全な発達には欠かせないものです。

しかし、この大切な時期に大きなストレスがかかると子どもの脳は、何とかその苦しみや辛さに適応しようとして変形してしまい、脳の機能にも影響が及ぶとされています。

このときの影響で子どもの脳が正常に発達しないと、大人になってもずっと悪影響を及ぼしていくようになります。

例えば、両親の喧嘩によって暴言を聞き続けると言葉を理解しコミュニケーションを図る上でとても大切な「聴覚野」に影響を与え心因性難聴や情緒不安を引き起こし、過度の不安感、情緒障害などの症状に苦しむ場合があります。

他にも、夫婦喧嘩によって過度のストレスが子どもの脳に加えられると海馬や偏桃体に異常をきたし、怒りや不安を感じやすくなるだけでなく視覚野の一部も萎縮してしまうことにより記憶力や学習能力が低下してしまいます。

このように、夫婦喧嘩は、ママやパパが考えているよりも子どもの脳に大きな影響を与える可能性があることを覚えておきましょう。

夫婦喧嘩がもたらす子どもへの影響は

では、具体的に夫婦喧嘩がもたらす子どもへの影響はどのようなものがあるのでしょうか。

感情がコントロールできなくなる
感情をコントロールするのが脳の前頭前皮質です。その前頭前皮質の発達にはオキシトシンという物質の分泌が必要となりますが、そのためには親とのふれあいなどの愛情を感じなくてはなりません。

ママとパパの喧嘩を見てストレスを感じることが多いと、オキシトシンの分泌がうまくいかずに前頭前皮質が発達せず、キレやすく感情をコントロールできなくなってしまいます。

眠れない・熟睡できない
ストレスによって交感神経が刺激されると、興奮して眠れなくなってしまいます。

睡眠の質が低下すると子どもの成長を阻害することやおねしょ(夜尿症)に繋がることがあります。

精神状態が不安定になる
感情や衝動を抑制する前頭前野がストレスによってうまく働かなくなると、感情的な判断を行わなくても良いように視床下部に情報が送られるようになります。

そうなると、感情がコントロールできずに不安を強く感じるようになります。

自己肯定ができなくなる
ストレスによって感情が不安定になると自分の行動に自信が持てなくなってしまいます。

夫婦喧嘩が多いと子どもがビクビクしてしまうのも、自分に自信が持てなくなっているからです。

自分に自信がないと自己肯定もできず、ストレスも溜まる一方となるでしょう。

他の人の感情を理解できなくなる
ストレスによって前頭前野の働きが鈍ると、想像力が欠如してしまいます。

想像力の欠如によって他人の感情が理解できなくなると、将来的に人間関係に支障をきたすようになるでしょう。

前頭前野の働きは、生後6~8ヶ月後から始まり大人になるまで続きます。

学力が低下する
ストレスによって「コルチゾール」という副腎皮質ホルモンが多く分泌されるようになると、記憶力を司る海馬を萎縮させてしまいます。

海馬が萎縮することで、勉強しても上手く覚えることができずに学力が低下してしまうのです。

子どもの前で喧嘩をしてしまったときの対処法

子どもへの影響を考えても、夫婦喧嘩はあまりしない方が良いですが、つい怒りが爆発してしまい、喧嘩をしてしまうこともあります。

子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまったときは、どのように対処したら良いのでしょうか。

まず謝って子どもの気持ちを聞く
子どもは、目の前でいつもニコニコしているママやパパが怖い顔をして怒っていると、意味がわからなくても不安に感じるものです。

そんなときは、子どもを優しく抱きしめて怖がらせたことを素直に謝ってください。

そして、子どもの気持ちを聞いてあげることが大切です。夫婦喧嘩を前にした子どもの気持ちをちゃんと聞いてあげれば、置き去りにされているという疎外感を払しょくできて安心できるでしょう。

喧嘩になった原因を説明してどちらも悪いことを伝える
どうして喧嘩になったのかがわからなければ、子どもでも不安を感じます。もしかすると、自分のせいかもしれないと思って悩んでしまうかもしれません。

そのため、話せる範囲で構わないので、子どもでもわかるように説明して不安を取り除きましょう。

その上で、ママとパパの両方が悪いことも伝えることが大切です。

喧嘩は、割合の大小はあってもどちらか一方だけが悪いということは少ないものです。

子どもの前で、相手の悪口をいうのではなく、「こんな理由で喧嘩をしちゃったけれど、ママも悪かったね~」と落ち着いて話してあげると、子どもなりに理解してくれるはずです。

子どものせいではないことを伝える
夫婦喧嘩のときに子どもの名前をいったりすると、子どもは自分のせいで喧嘩をしていると思ってしまいます。

子育てをしていると、夫婦で意見が食い違い喧嘩をすることもあるでしょう。

しかし、それは子どものせいではありません「あなたのせいで喧嘩をしてしまったのではないよ」と伝えることが大切です。

話し合いで解決できるような喧嘩の仕方をしよう

つい感情的な言い合いになってしまうのが喧嘩です。そのため、計画的に喧嘩をすることはできませんが、子どもの前で怒鳴りあいや暴力的な態度を取ることは絶対にやってはいけません。

喧嘩になりそうだなと思ったら、気持ちを落ち着かせて冷静に話し合うようにすることが大切です。

もちろん、我慢ばかりしているとママやパパもストレスが溜まってしまいます。

しかし、感情を爆発させるのではなく、冷静に話し合うことで解決策を見いだせるような喧嘩であれば、子どもの前でもフォローしやすいでしょう。

たとえ声を荒らげない喧嘩でも、とげとげしい態度を取ると子どもは敏感に察します。

難しいかもしれませんが、喧嘩中でも「おはよう」や「行ってらっしゃい」「おやすみなさい」などのあいさつは欠かさず、子どもの不安を和らげてあげるような喧嘩を心掛けましょう。

問題に向き合い冷静に話し合う親の姿を見て、子どもがお手本にするような解決方法がとれるようになると良いですね。親も「大人同士だから」と思わずに、いつでも子どもに見聞きされている事を意識して過ごすと良いかもしれませんね。

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