2021.10.17
頭の良し悪しは遺伝なの?それとも環境?そのほかに遺伝の影響があるものは?
子どもの学力は親で決まるものなの?
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
小さなころから頭の良い子に対して「親の遺伝だね」と良く言いませんか?でも本当はどうなのでしょう?
頭の良し悪しには、遺伝と環境の影響は半分ずつ!という見解がありますが、本当なのか気になるところですよね。
そこで今回は、頭の良し悪しに遺伝はどれくらい影響するのか、子どもが大人になるまでの脳の成長過程、子どもの頭を良くする環境について解説します。
うちの子は私に似たから頭がいい!と思っているママさんも、私に似たらどうしよう!と思っているママさんも、ぜひ参考にしてみてくださいね!
学力や性格はどれくらい遺伝するの?
同じ兄弟でも、学力や性格がまったく違う場合もあれば、びっくりするほど似ている場合もあることは、誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか?
行動遺伝学の第一人者である安藤寿康教授たちが行った研究によると、子どもの知能は70%以上、学力は50~60%程度、性格は30~50%が遺伝することが判明しています。
これによると、学力や性格は半分くらいの確率で遺伝する、と考えることができます。
ただし、親の特徴がそのままスライド式に伝わるのではなく、父や母、祖父母からランダムに受け継がれます。ランダムですので、親の力ではどうしようもありません。
子どもが生まれてから大人になるまでの脳の成長過程
子どもの脳神経は、1歳から2歳の間に一番発達する、と考えられています。その後も脳神経は発達を続けますが、10歳ごろで安定します。
ですので、知能の発達のためには、1~2歳ころまでに十分な栄養や、スキンシップ、会話などがしっかり行われていることが重要と考えられています。
言い換えれば、遺伝に関係なく小さいころに十分な栄養や環境を整えると、知能の発達を促すことができるのです。
子どもの頭を良くする環境とは?
では、どのような環境が子どもの頭を良くするのでしょうか?
子どもの頭を良くする6つの環境を解説します。
いろいろな体験をさせる
はじめから自分の興味がある分野や趣味がわかる子どもはいません。
自分の好きなこと、興味があることが何かは、幼少時にさまざまな体験をすることによって判明します。
自分の好きなことに熱中して取り組むと、わからないことはどうやって調べたらいいのかがわかり、その後の勉強や仕事へ取り組むときに役立つのです。
実際に東大生のほとんどが、子どものときに夢中になるものがあったことが判明しています。
手に取りやすいところに図鑑や本、地図などを用意しておく
わからないことは、その場で調べる習慣をつけることが大切。
後で調べよう、と思うと興味が薄れたり忘れてしまったりすることがほとんどだからです。
その場で調べて知的好奇心が満足すると、また新しいことを吸収しようとするようになります。
図書館に行って、読みたい本をどんどん借りてくるのもおすすめ。子どもが小さいうちは、絵本や紙芝居を借りて、読み聞かせをたくさんするといいでしょう。
嬉しい・楽しいを増やす
嬉しい気持ちや楽しい気持ちになると、ドーパミンという神経伝達物質が分泌され、快感を得ます。
嬉しい気持ちや楽しい気持ちを持つことが増えると、快感を得る回数も増えるため、「あの良い気持ちになるためにまたがんばろう」と脳が指示を出すようになります。
脳科学者の茂木健一郎氏は、それをドーパミンサイクルと名付け、子どものうちにドーパミンサイクルを発達させておくと、楽しそうなことを発見しては集中して取り組むことができる人間になる、と述べています。
親も学習する
親が自ら積極的に学習し、勉強を楽しんでいる姿を見せると、子どもも勉強することに良いイメージを持ち、勉強することは嫌なことではなく、楽しいことだと思うようになります。
規則正しい生活や食習慣を心がける
ベネッセ総合研究所の調査によると、規則正しい生活を送っている子どもほど、学習に対する意欲が高いことが判明しています。
また、脳細胞が一番増える1~2歳時に、脳に良い栄養素をしっかり摂ることも重要です。
脳の神経細胞の増加に役立つDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む青魚や、脳細胞や身体を作るタンパク質を十分摂るように心がけましょう。
頭の良し悪しは遺伝だけでは決まらない!
頭の良さは遺伝と環境が半分ずつ関係している、と考えられていますが、絶対的なものではありません。
両親が高学歴でも、兄弟の中に1人だけ勉強が苦手な子どもがいる、などの例はたくさんあります。
逆パターンもあり、筆者の友だちには、両親ともに成績は普通でとくべつに英才教育などはしていなかったのに、子ども2人ともが全国でも屈指の難易度の中高一貫校に合格し、周囲を驚かせたことがありました。
「自分に似て頭が悪かったらどうしよう・・・」と深刻に受けとめずに、明るい家庭を作ることを心がけることが大切です。
休日には家族で水族館や美術館、いろいろな催しに参加する、日々栄養バランスの良いおいしい食事を用意する、など、普通に子どもにとって良いと思われることを積み重ねていきましょう。
子どもは楽しい思い出をたくさん作りながら、知的好奇心を募らせて経験を知識として蓄えます。
そうすれば、学力も自然と高くなるのではないでしょうか?