大人になったときのことを考えて心に種まきを
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
コロナやいじめ、進学、環境の変化など子どもを取り巻く環境は大人よりも常に変化していきます。時には子どもの心が疲れてしまい深く落ち込んでしまうこともあるでしょう。
そんな子どもの困難は避けたいのが親心ですが、悪いことばかりではありません。子どもの頃に困難を乗り越えた自信は大人になってからも心の支えになることもあるのです。
大人になってからを考えると親としては子どもには強い心と困難を乗り越える力をつけて欲しいですね。
そこで近年注目されているのが、「レジリエンス」です。 心理学用語で、困難や苦境から回復する力、乗り越える力のことを言います。
この記事では、レジリエンスについて、育み方や声掛け、親が必要なことなどを解説します。
レジリエンスとは?
レジリエンスは、困難を避けるのではなく、立ち向かい乗り越える心や力のこと。
これから子どもが長い人生を歩いていく際に、一生役に立つ素晴らしい力です。
親は子どもにできるだけ困難の少ない道を歩いて欲しいと願いますが、現実にはさまざまな困難が子どもに降りかかります。
困難のすべてを一生親が取り除いていくわけにはいかないので、回避するのではなく、立ち向かって乗り越えることができる子どもに育てることが重要です。
レジリエンスを育てるにはどうすればいいの?
レジリエンスは、子どもが小さいときから失敗と立ち直りを繰り返し経験することで育ちます。
がんばったからと言ってすぐに身に付くものではないため、小さいときから困難に立ち向かう経験を重ねることが大切です。
レジリエンスを育てるためには、次の4つを心がけましょう。
ポジティブ思考がレジリエンスの土台!
レジリエンスは、ポジティブな思考が土台となります。
物事をポジティブに捉えることができると、思考が良い方へ良い方へと働きます。そうすると悲観的になって立ち止まる時間が少ないため、前に進みやすくなるのです。
そのためには、親がポジティブな発想をすることが大切。ママが「最悪だ!もうダメ!」「大変なことが起こってしまった!」などと悲観的な行動や言動をしていると、子どももネガティブな発想をするようになってしまうので注意が必要です。
人に助けを求めることができるかも大切
自分の力でがんばることは大切ですが、どうしようもない事態に陥ったときには、親や友だちなどに助けを求めることも大切です。
周囲に助けを求めることは、相手に対する信頼感がないとできません。
周囲に頼ることができない子どもは、相手との信頼関係を築けていない、ということでもあるのです。
親子の絆が深いと、子どもは親に助けを求めることができます。
親が子どものヘルプに答えることができると、子どもはレジリエンスを高めて復活できるようになります。
頼ってばかりの子どもにしないように手助けをしない教育方法もありますが、自分のできる範囲を把握して無理のないように力を借りて達成する能力は大人になってからは重要なものです。
難しい仕事を一人で抱え込んでしまうよりも、周りを上手く巻き込んで一人の能力以上の成果を出す方が求められる場合もあるからです。
先回り禁止
親は子どもにつらい思いをさせたくないと、ついつい先回りして障害を取り除きがち。
ですが、親がやるべきことは障害を取り除くことではなく、障害につまずいたらどうしたらいいか、回避する方法や立ち直り方を教えることです。
レジリエンスを高める声掛けとは?
レジリエンスを高める重要性はわかっても、具体的にどのような声掛けや態度を取ったらいいのかわからないですよね。
レジリエンスを高めるには、以下のような声掛けや態度を心がけましょう。
まず、子どもの気持ちに寄り添う
トラブルが発生して子どもがつらい気持ちを訴えてきたときは、まずは子どもの訴えを全部受け入れて、肯定してあげましょう。
例えば、子どもが「友だちに嫌なことを言われた」と泣いて帰ってきたら「それは嫌だったね。つらかったよね」と子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。
「気にしない方がいいよ」「そんな子は友だちじゃないよ」などの声掛けでは、子どもの「自分の気持ちを理解してもらいたい」という気持ちに応えることができません。
意外とこのような声掛けをしてしまいがちなので、気を付けましょう。
褒めるよりも認める
勉強や運動をがんばったときに、「1番になって偉いね」「すごい、すごい」など褒めると、人と比べる気持ちが強くなったり、競争意識が強くなったりして人を敵だと考えるようになることがあります。
褒めるのではなく、「とてもがんばったものね。お母さんずっと見ていたよ」「〇〇できなかったのに、できるようになったね!よくがんばったね」など、子どものがんばりを認める声掛けをしてください。
良い方向へ考えるよう働きかける
子どもが落ち込んだり悩んだりしているときは、まず共感した後に、良いことや楽しいこともある、という意識を持たせるような声掛けをしまよう。
例えば、進学や進級で新しい友だちができるかどうか不安になっているときには、「不安だよね。でもきっとあなたと友だちになりたい、って思っている友だちがいるよ」「新しいクラスで楽しいできごとが待っているような気がしない?」など、新しい環境に良い面があることを考えるよう、導いてあげましょう。
「大丈夫だよ!できるに決まってるよ!」の声掛けはNGです。
ママが気持ちに余裕を持つことが大切
子どもがレジリエンスを育むためには、親の態度や心がけが重要なことがわかったと思います。
ですが、ママが「私がしっかりしなければ!」とキリキリすると、逆効果です。
レジリエンスは「心のエネルギー」を十分に溜めることが必要なので、家庭が殺伐としていたり、ママがイライラしたりすると育ちにくいのです。
レジリエンスは急に育つものではないので、イライラせずにゆったりと構えて、家庭を温かで心安まる場にすることを心がけることが第一歩です。
温かな家庭で適切な声掛けや態度を地道に続けていくと、子どもの心も強くしなやかに育つでしょう。