いつの時代も親を悩ませる子どもの「真似」
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
最近、元女子高生シンガーのAdoさんが歌う『うっせえわ』がYouTubeなどのSNSで人気を集めています。インパクトが強く耳に残る歌詞が好評を得ている一方で、フレーズを覚えて「うっせえわ」と連呼する幼い子どもが増加。
そんな状況に、「教育上よくない」「あんな言葉遣いが定着したら困る」と考えるママも一定数いるようです。
中には子どもに生活の注意をした直後に「うっせぇわ」を口ずさまれてしまって不愉快だった...なんて声も。
世の中で子どもに悪影響と言われるテレビや動画を子どもが真似たとき、親はどう子どもに教えたらよいのでしょうか。
見せないようにシャットアウトする?怒る?話し合う?その都度バラバラな対応をしていたら子どもも混乱してしまうので、どうするかを事前に決めておくことが大切です。
今回は、子どもがテレビや動画の影響を受けた時の向き合い方についてご紹介します。
真似がエスカレートし、事件につながることも考慮する
そもそも親世代にとって困る流行歌や言葉を子どもが真似するのは、今に始まったことではありません。
過去には『妖怪ウォッチ』の影響でなんでも妖怪のせいにしてしまう「妖怪のしわざ」というフレーズや、『クレヨンしんちゃん』は服を脱いでしまうシーンがあることから、真似をしてしまう子どもに頭を悩ませている親がいると話題になりました。
インパクトのある言葉やキャッチーなフレーズは耳に残りやすいので、結果的に大人が眉を顰めてしまうような言葉の流行は仕方ありません。
幼い子どもはそんな流行の言葉を、耳に入ってきたままなんとなく口ずさんでいることが多く、言葉の意味をはっきり理解していないことも多いでしょう。
しかし昔と今で違うのは、YouTubeや動画視聴サービスの普及で子どもたちがそういった言葉に触れる機会が格段に多くなったこと。また、プロと素人の境界線が曖昧になっていることが挙げられます。
例えばお笑い芸人やYouTuberによるドッキリ企画や、ツッコミを素人や子どもが真似た結果、いじりや悪ふざけがエスカレートし、いじめにつながってしまう可能性も懸念されています。
またこういったモラルの問題は、大人になると一気飲みや大食い、激辛を無理に食べる罰ゲームなどで体調を崩したり死亡事故に関わったりするリスクもあります。
いじめにつながってからでは遅いので、テレビとはなにかお笑い芸人とは何かを説明してあげるといいですね。プロは全てオチまでわかっていてお互い了承している場合や、その程度では壊れないほど強固な信頼関係を築いていることを話すのも重要です。
頭ごなしに否定して止めさせるのはNG
取り返しがつかないことになる前に、親としてどう子どもに教えていくべきなのでしょうか。実は、悪影響だからと親が判断して一方的に禁止してしまうのはNGです。
どれだけ遠ざけても家の外で子どもの耳に自然と入ってしまうこともありますし、否定をし続けると親に隠れてやるようになる可能性も。
また、子どもに意見を聞くことなく親の独断でシャットアウトしてしまうとなぜダメなのかが分からず、予期せずそういった情報に触れたときに誤った判断をしてしまうことになりかねません。
根本から規制するのではなく、メディアや流行とうまく付き合える方法を教えてあげることが大切です。
自分で善悪の判断ができるよう導いてあげることが大切
前述したように、子どもははっきりと意味がわかっていなくても「みんながやっているから」「面白そうだから」と悪意なくテレビや動画の真似をしていることも多いです。
それがあまり真似して欲しくないようなことだった場合、ただ「やめなさい!」というのではなくその言葉や行動の意味を教えましょう。
そしてそんなことをしたら友達や周りの人がどんなふうに思うかを聞くことが大切です。使っていいシーンやダメなシーンを考えることで、物事の善悪の判断を自分でできるようになりますよ。
そうすることで、これからどんな流行が来てもこれは真似してもいい、これはダメ、と自分で取捨選択してうまく付き合えるようになるでしょう。親が判断して全て取り上げてしまうのではなく、どんな情報に触れても自分で善悪の区別ができるようにしてあげたいですね。
そのためには、日頃から家族でクイズ番組を一緒に見て盛り上がったり、ニュース番組を見て意見交換をしたりするのもおすすめ。親もたまには子どもの好きなテレビ番組やYouTubeを一緒に見たり漫画を読んだりして、流行のアンテナを張っておくのも良いでしょう。
テレビや動画の内容や表現を判断する力が養われるだけでなく、家族のコミュニケーションとしても一役かってくれますよ。