2021.6. 1

知らぬ間にやっているかも⁉『ダブルバインド』って知ってる?

子どもとの関わり方、意識してる?

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

子どもが言うことを聞かなかったりするとき『〇〇しないんだったら〇〇しちゃうからね!!』とつい怒ってしまうときがありますよね。

これは『ダブルバインド』と言って、二重拘束(二つの矛盾する命令から逃げられない状態)を意味する言葉で、子どもを脅して言うことを聞かせる方法とされてます。

子どもを脅すなんて!と思うかもしれませんが、実はそんなつもりがなくても無意識のうちにやってしまっていることも...。

そこで今回は、ダブルバインドについて、子どもに与える影響や回避方法について調査してきました。

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ダブルバインドとは?

ダブルバインドについてもう少し詳しく解説します。

例えば、遊んでいてなかなか帰ろうとしない子どもに対して『帰らないとおいて行っちゃうよ!』と言って立ち去るふりをしたり、『勝手にしなさい!』といって文字通り言うことを聞かないで遊び続けていると叱ったり...。こうした経験がある方も多いのではないでしょうか。

実際には帰らないのに、置いていくといったら子どもはついてくるだろうと見越した上で、コントロールするためにこのような言葉をかけてしまいがちです。

このように、同時に送られる2つの矛盾したメッセージの間で板挟みになる状態をダブルバインドといい、相手は最終的には従わざるを得なくなります。

特に言われた言葉をそのまま素直に受け取る子どもは、言う通りにしたのに叱られたり親の一貫性のない指示を指摘できないことが続いたりすると、ストレスをためて心身に悪影響を及ぼしてしまいます。

ダブルバインドが及ぼす悪影響って?

自己主張できなくなる
ダブルバインドの状態が続くと、『自分の意見を言っても否定される』『結局パパママの言う通りにしなければいけない』という思いが強くなり、自分で選択することなど、自己主張する意欲が無くなってしまいます。

親を真似てダブルバインドするようになる
ダブルバインドによってしつけられると、脅せば言うことを聞いてくれると考え、兄弟や友達に対して『〇〇しなかったら遊んであげない』など、コントロールするような言葉を使うようになるのです。

脅すつもりがなくても、親の言動を真似て無意識のうちに使ってしまっていることも多いそう。

自己肯定感が低くなる
ダブルバインドを続けることによって『パパやママの言うことを聞くあなたが好き』というメッセージを無意識に送ってしまっていることが多く、『できない自分はダメな子なんだ』と思ってしまいます。

それが自己肯定感を下げることになり、親に対する恐怖や不信感にもつながります。

ダブルバインドの回避方法

ダブルバインドにならないようにするには、どのように接すればよいのでしょうか。防ぐ方法をご紹介します。

シンプルな言葉を使う
小さな子どもは、言葉の裏にある真意を読み取ることが難しいので、できるだけシンプルに伝えるようにします。

『暗くなってきたからおうちに帰ろうね』『ご飯の時間だからおもちゃは片付けようね』など、なぜそれをしなければならないのかをきちんと伝えることが大切です。

最初に条件を提示する
はじめに条件を決めておくことで、注意したときに子どもが混乱することがなくなります。

『30分だけ遊ぼうね』など区切りをつけると親も子どもも分かりやすいですし、子どもの想定外の言動に振り回されにくくなるのもメリットですね。

子どものありのままを受け入れることが大切

条件付けを忘れるなど、約束していたにもかかわらず意図しない行動をしたときには、一方的に従わせるのではなくまずは気持ちに寄り添うようにしましょう。

『もっと遊びたかったんだね』共感してあげることで子どもも自分の気持ちを素直に伝えやすくなります。

そのうえで、『あと1回遊具で遊んだらおしまいにしようか!ブランコにする?滑り台にする?』など選択肢を与えることで、子どもも納得してスムーズに行動できるようになりますよ。

ダブルバインドは、親が子供に対して抱いている理想とは違う行動をとったときに起こりがちです。

予想だにしない行動をとったときでも、コントロールしようとせずにありのままの子どもの姿を受け入れて、気持ちに寄り添ってあげるようにしたいですね。

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