2021.1.12

黄色信号に気付いてほしい!コロナ禍で増えている『産後うつ』

辛いときは我慢しないで!

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

昨年は1年中コロナに翻弄され、大変な思いをしているママさんもいたのではないでしょうか。ストレスを抱えて毎日イライラしたり、気持ちが落ち込んだりすること、増えていませんか?

そのしんどさ、我慢しすぎると「産後うつ」を発症してしまうかもしれません。

今回は産後うつに関する説明と、予防・対処法や悩んだときに相談できる機関や施設などを紹介していきます。

苦しくて辛いときは、我慢せずに周囲の人に助けを求めてくださいね!

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産後うつとは

産後うつとは、生活環境・ホルモンなどの変化によるストレスから、産後に発症するうつ病のことです。発症すれば2週間~1年以上、長期にわたって症状が続きます。

産後2~4週間以内に最も症状として現れやすく、発症率は約10~20%前後

コロナ禍になってから産後うつを発症する人が、24%まで増加しました。4人に1人が産後うつになっている計算で、これからも急増する傾向があると、各専門家・研究者らが警告しています。

コロナの影響によりお見舞いに来る人も、出産祝いで訪ねて来る人もいない閉鎖的な状況や、ただでさえ注意深くなる新生児育児にコロナ対策もしなくてはならない状況も原因の一つでしょう。

症状としては、注意力・集中力・記憶力の著しい低下、思考力や決断力の停滞。さらに本人の自尊心が低くなり、情緒の不安定さが目立つようになります。


産後うつになりやすい人
産後うつになりやすいのは、以前よりうつ病やマタニティブルーなどの精神疾患にかかったことがある人です。

精神疾患とまではいかなくても、妊娠中から経済面・周囲のサポート不足・初産などで、さまざまな不安要素を抱えている人も、同様に産後うつになりやすくなっています。

現在はコロナウイルス感染対策に不安を感じるママがほとんどです。できる限りパパには在宅勤務を選択してもらうなど、家族の協力が必要ですね。

産後うつになると日常生活に支障・障害が出る
産後うつになると、日常生活にさまざまな支障が出てきます。物事にとても悲観的になったり、気分の上がり下がりが激しく、周囲からは情緒不安定に見られたりすることも。

特に分かりやすいのが、妊娠前と比べて言動・行動に大きな変化が見られた場合です。よく笑っていた人・いつも元気だった人が、産後になるとイライラして怒りっぽくなったり、泣くことが増えたりなど・・・。

本人や周囲もその変化に気付かずにいると、いずれはママだけでなく、子ども・パパも産後うつの影響を受けやすくなります。

ママ自身も子ども・パパに愛情をもって接せられず、反対に家族からの愛情を感じることもできず、1人疎外感や孤独感に苛まれるようになるのです。

産後うつの症状がよりヒドくなると、幻覚が見えたり幻聴が聞こえたり、些細なことにパニックになりやすくなるなど、異常な行動が目立つようになります。

最悪の結果になれば、子どもと心中・自殺を考えたり、中には実行に移してしまう人も。産後うつは決して「軽いストレス」と侮ってはいけない症状なのです。

産後うつの予防・対処法

産後うつは、早期発見が重要。そのためには「自分は今、しんどい思いをしている」と気付くことと、周囲に助けを求める勇気が不可欠です。

まずは産後うつの予防・対処法を頭に入れておき、もしものときのために、すぐ動けるようにしておきましょう。

予防
1人だけで子どものお世話や家事につきっきりになると、それだけママに負担がかかってきます。

ですのでできるだけ産後1ヶ月は休むように心がけ、周囲に協力を求め、支援・援助してもらえる環境をつくるようにしましょう。

1か月くらい食事は作りたいときだけで大丈夫です。洗濯も部屋干しで充分です。

育児・家事を完ペキにこなそうと、頑張りすぎるのは危険です。周囲にも完ペキを求めるあまり神経が敏感になったり、できない自分に苛立ったりすると、よりストレスが溜まって産後うつにかかりやすくなります。

自分に負担をかけすぎず周囲に協力してもらいながら、命に関わること以外は「こんなもんでいいや」と気軽に考えるぐらいの余裕と気持ちをもてるようにしてきましょう!

もう一つは、本人の生活リズムを整えることも大事です。子育てで寝不足が続き、コロナの影響で家にこもりがちで、食事もとらない。こういった状況が続くとますますママのストレスが溜まり、産後うつを発症しやすくなります。

少しだけでもよいので、パパ・家族に子どもを預けられる環境などをつくり、睡眠・運動・食事の時間をとれるよう生活リズムの調整をしてみてくださいね。

ママのお昼ご飯をデリバリーでカフェご飯にしてみるなど、1日の楽しみを作ってみたって良いのです。自分ファーストで生活してみましょう。

対処法
自分の普段の言動・行動に疑問を感じたら、迷わずに病院や専門機関に駆け込んでください。抵抗がある人は、家族・友人に助けを求めるのもよいでしょう。

しかし、ママ本人にうつ病の自覚・認識がない場合、自ら誰かに助けを求めることが非常に難しくなります。だからこそ、パパや周囲の人の支援・援助が必要なのです。

身近にいる人が早く本人の異常に気付き、病院まで連れて行ったりママのサポートにまわったりなど、手を差し伸べてあげることが重要になります。

日頃からパパや周囲の人とコミュニケーションをとるなどして、ママ1人で負担を抱え込まないように対処していきましょう!

育児やストレスに悩んだら、こちらを参考に!

コロナ禍が続いているので、直接相談しようにも感染するのが怖くて、行くのに戸惑うママもいると思います。そんなときは、直接対面しなくても相談できる機関・施設に頼るのがオススメです。

厚生労働省では、電話・SNS・チャットを用いて相談できる機関・施設として、精神保健福祉センター・よりそいホットライン・子育て・女性健康支援センターなどが紹介されています。

どれも対面せずともよいので、「産後うつかもしれない・・・」と感じたら、すぐに相談できますよ!

また厚生労働省のHPに、ビデオメッセージ集がありました。その中にある小児科医からのメッセージには、コロナ禍中の子どもとの接し方大人の人に向けたケア方法まで、詳しい内容が紹介されています。

一覧できる資料もありましたので、心がしんどくなったときにぜひ参考にしてみてください。

大事なのは「自分は大丈夫」と過信しないこと

産後うつは、子どもを世話している人なら、誰にでも発症する恐れがあるものです。「私は大丈夫」「これぐらい平気」「もっと大変な人はいる」と自分を過信しすぎると、気付かぬうちに産後うつになっている危険もあります。

行き詰まったときは我慢せずに周囲に助けを求め、それすらも難しい場合は、機関・施設からサポートを受けましょう。

決して1人で、問題を抱え込まない

コロナ禍で大変な時期ではありますが、この言葉を忘れずに少しずつ手を抜きながら普段どおりの日常生活を送るようにしていきましょう!

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