2020.8. 5

夏のマスクは暑い!!上手な使い方

生活に不可欠となったマスク、これから始まる夏は大丈夫?

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

あっという間に、急激な日中の気温上昇がみられる日も増え、真夏日、猛暑日との予報も耳にするようになってきました。全国に発令された新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言は、5月25日で解除となったものの、新たな感染報告も続いており、引き続き感染症対策を意識した、新しい生活習慣を送らなくてはならない状況です。

幼稚園や学校の段階的再開も進み、経済活動も動き始めた今ですが、すっかり当たり前の光景として定着したマスクは、これからもなお手放せないものとなるでしょう。

しかし、気温や湿度の高い中で、マスクを着用していると、熱中症のリスクが高まることも話題になっています。ただでさえ異常な暑さを記録するケースが増えている昨今、今年の夏は例年より厳しい暑さになるとの予報も出ているそうです。

感染症対策と熱中症対策をどう両立させ、マスクを上手く使っていく方法を、今のうちに考え、身につけておくことが重要です!今回は、コロナ禍の気になるマスク問題を特集します。

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ただでさえ高い熱中症リスク、マスクを着けると・・・

新型コロナウイルスの感染拡大防止では、外出自粛要請、"STAY HOME"が広く呼びかけられ、巣ごもり時間がいつになく長い生活となった方が多かったと思います。もともとインドア派の私も、より運動不足になったような気が......(_;

こうした運動不足の日々が続いた状態では、汗を適度にかいて体温調整を行う体の準備ができていなかったり、もともと水分を貯める機能ももっている筋肉が減って脱水状態になりやすくなっていたりと、年齢を問わず、これまでになく熱中症に弱い体になっている可能性が高いのだそうです。

さらにマスクを着用すると、していないときに比べ、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、知らず知らず体に負担がかかっていることもあるとされます。確かに暑い夏でなくても、蒸れや温かい呼気で熱がこもる感じはありますよね。

また、マスクで覆っていると、内部が加湿されて口や喉の渇きを感じにくくなるため、脱水状態が進んでいることに気づきにくく、熱中症になるリスクがより高まるといわれています。

そもそも体温調節が苦手で、水分摂取も上手くできにくいとされる子どもや高齢者の場合だと、なお心配です。

とはいえ、マスクの着用が新型コロナウイルスの感染拡大、飛沫の拡散予防に効果的で、対策の基本となっていることも事実。工夫して熱中症を予防しながら、上手く使っていく方法を見出さなければなりません。

こんなときはマスクを外してOK!

夏の高温・多湿環境下でマスクを使っていく工夫として、厚生労働省では「屋外で十分な距離(少なくとも2メートル以上)が確保できる場合」にはマスクを外すこと、着用時には「強い負荷の作業や運動は避け、喉が渇いていなくてもこまめに水分補給」を行うことの2点の実施を呼びかけています。

スポーツ庁も、学校の体育の授業では、子どもが十分な呼吸が行えなかったり、熱中症になったりするリスクが高いため、マスクの着用を不要とし、ソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)を確保するようにと通知を出しました。

人混みにいるときや会話をするときなど、日常の基本的な生活シーンでは、マスクを身につけるようにすることを前提に、十分換気もできていて、周囲にあまり人がいないところで運動をする、休憩するといった場面では、マスクを外すと良いでしょう。

また、水を飲むにはマスクを外さなくてはならないので、人目が気になり、つい摂取を控えがちになってしまうという声も聞かれますが、そうした意識は要注意!1日1.2リットルを目安に、渇きを感じる前の水分補給、こまめな摂取が熱中症予防には重要です。

たくさん汗をかいたときには、塩分・ミネラルもあわせて摂りたいところ。遊びなどに夢中になっている子どもの水分補給は、ママ・パパが注意して声をかけてあげるようにしてください。

屋外を中心に、夏はマスクを着けっぱなしにしない、対策の基本だけれど、過信せず、必要な状況かどうかを見極めて使う、ただ着けている状態に慣れてきてしまったマスクですが、あらためてそうした意識へバージョンアップさせていくことが大切ということですね☆

2歳未満のマスク着用はNG!

子どもにマスクをさせないのは心配というママ・パパは多いことと思いますが、あらためて確認しておきたいのが、乳幼児のマスク。日本小児科医会では、2歳未満の乳幼児にはマスクをさせないようにと注意喚起を行っています。

これは、乳幼児がまだ気道が狭く、顔の大半を覆うマスクを身につけさせると、呼吸しにくくなり窒息のリスクが高まってしまうからです。

子どもにソーシャルディスタンスを保て、といっても、これは無理というもので(-_-)ゞなかなか難しいのですが、万一感染しても重症例がきわめて少ないことと考え合わせると、窒息や熱中症による危険の方がはるかに大きいものとなっていますから、マスクは着用させないで、手洗いや換気など他の対策を徹底させるようにしましょう。

暑い時期のマスクを少しでも快適に

暑い夏はとくに、状況をみて適宜外すことが大事、というマスクの使い方は理解できたものの、それ以外のシーンでも、マスクによる蒸れや暑さは不快なものとして気になりますよね。

そこで少しでも快適にマスクと付き合っていけるよう、新タイプのマスク開発やさまざまな使用の工夫が提案されてきています。一部をご紹介しましょう( o)ノ

水着メーカーのPEAK&PINEでは、自社の水着素材を活かしたマスクを製造、ひんやりとした接触感と蒸れにくさ、伸縮性の高さ、さらに紫外線防止効果もあるとPRしています。水着素材なので速乾性にも優れ、衛生的に使いやすいのも魅力です。

寝具・メディカル部門の事業領域をもったオーシンは、気化熱(気化冷却)の仕組みを活かした、夏向きの「ウォーターマスク」を生み出しました。打ち水でひんやりするのと同じ原理ですね。

また、スポーツウェアを製造・販売するスクアドラは、夏用のネックウォーマーがマスクにもなるスポーツアイテムを生み出しています。冷涼触感と紫外線カット、速乾・吸湿性に優れたこのような商品は、他のスポーツメーカーも積極的に開発しており、注目されています。

おなじみのユニクロ無印良品も、夏向けマスクの販売を発表しました。ユニクロは通気性・速乾性に優れた「エアリズム」を活用、無印良品はオーガニックコットン素材に抗菌防臭加工を施したタイプになるそうです。

こうしたマスクは、ウイルスの侵入を完全に防ぐものではありませんが、飛沫の拡散予防や手で直接顔を触らないようにする効果、喉の保護効果などは期待できます。夏の機能性マスクとして活用すると良いかもしれません。

他にも、手持ちのマスクを簡単に夏向けにできる「冷感シート」や、マスクの不快感を改善する「マスクスプレー」などのアイテムもあります。マスク自体は普通のものを活かせるので、こちらもお勧めです。

適宜外す必要が出てきたことに対応し、マスクケースも販売されるようになりました。本体を洗って衛生的に使える点や、マスクの形状を傷めず手軽に持ち歩ける点で便利なアイテムとなっているので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

いかがでしたか。新型コロナウイルスが夏の高温・多湿に弱いウイルスであれば良いのですが、現段階ではその可能性はあまり期待できず、夏になることで自然に終息するとは考えにくい状況です。

そのため今後もマスク生活など、感染対策を意識した"新しい生活習慣"の日々が続くと考えられますが、熱中症にも十分に気をつけなければなりません。日頃から体調を整えておくとともに、ご紹介したマスクの賢い使い方をぜひ実践してみてください。

熱中症が多発して医療機関を圧迫すれば、新型コロナとのダブルで本当に医療崩壊が深刻なレベルで発生してしまう危険もあるでしょう。自己防衛、親しい人同士での感染防止のためだけでなく、社会の公衆衛生的観点でも、熱中症予防と両立した感染対策が必要です。これからの日々の生活に、今回ご紹介した情報も反映させていってくださいね♪

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