2020.6.26

子どもの利き手

うちの子、左利き?利き手の見分け方と矯正の是非

将来にもかかわる?子どもの利き手悩み

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

育児に奮闘するママ・パパにとって、日々成長する我が子の姿は何よりの励み☆勇気づけられるとともに、初めてのことで戸惑うこと、悩み迷うことも多く、当たり前ながら"人を育てる"ってやっぱり大変なんだなと実感するばかりです。

無事元気にすくすくと育ってくれて、できることが多くなってくると、スプーンやフォークの使い方やボールの投げ方、絵を描く時のクレヨンの握り方などで、「ひょっとして左利き?」と気になられる方もあるでしょう。

でもまだ持ち替えることもあるし、決まっていないのかも?と感じたり、左利きだと社会生活・学校生活で不利なのでは?と心配になったり、かけがえのない大事な子どものことだからこそ、日々心も揺れ動くことと思います。

そこで今回は、子どもの"利き手のホント"について、いつ頃どう決まるのか、見分け方から左利きのメリット・デメリット、矯正の是非まで、詳しく解説していきます!

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利き手っていつ決まる?見分け方は?

人の利き手がいつどのように決まるかについては、専門家の間でも諸説あり、まだはっきりとは分かっていません。生後6カ月くらいになると、おもちゃを握ったり、つかんだり、主体的に触るようになりますが、その時に伸ばす手は、およそ右か左のどちらかに限られているようです。

2歳頃には、指差し行動やスプーンの使用などが始まり、子どもが左手を使っているのを見て、「うちの子は左利きみたい」と気づくママ・パパが多くなります。しかし大人が右利きであると、それを見て真似をするため、自分の利き手とは関係なく、同じ側の手である左手を使う子もいるともいわれます。

・科学的見解は?

1947年と、かなり古い研究になりますが、心理学者で小児科医のアーノルド・ゲゼル氏の論文では、生後8週から10年にわたる詳細な調査の結果、子どもは左利き、右利き、両利きなど何度も利き手の交代・移動を経て、4歳頃にやっと利き手が固定してくるとされました。

一方で昨今は異論もみられ、より早い段階で決まる、ほぼ確実に予測できるとする研究者もあり、例えばクイーンズ大学・ピーター・ペッパー氏らの1991年に出された研究結果では、1,000人の胎児を超音波映像で観察し、長期にわたる追跡調査を行ったところ、胎内で主に右手の親指を吸っていた60人は全員が右利きに、左手の親指を吸っていた15人は10人が左利きに、5人が右利きになったとされています。

・遺伝する?

現在は、人の利き手は生まれつきどちらかに決まっているものの、乳児期では判断がつかず、集中して細かい作業を行うようになると明確化して周囲が判別できるようになるという考え方が、およそ主流です。

左利き家系など、遺伝性もよく話題になりますが、この関係性もまだはっきりしていません。左利きが生じる頻度は、民族などに関係なく、ほぼ均等に約10%といわれています。

しかしママ・パパとも左利きなら、その子どもが左利きである確率は大幅に高く、46%程度、ママ・パパとも右利きなら2%程度、ママのみ左利きで14%弱、パパのみ左利きでは7%弱と、とくにママの影響を受けやすく、家族に左利きが多いと、やはり子どもも左利きであることが多い傾向はあるようです。

矯正はすべき?

かつては右利きに直されることが多かった左利きですが、医学的には左利きの矯正は不要です。アメリカでは1930年代頃から、子どもに左利きの無理な矯正を行うことによる弊害が取り上げられるようになり、日本でも近年はあまり行われていません。

利き手は、その子の自然な生物学的・身体的要因に基づくものであるため、矯正しようと強く叱るなどすると、大きな心的ストレスがかかり、将来にわたって傷となったり、てんかんや吃音症を発症しやすくなったりするともいわれています。

とくにあまり早期から無理に親が矯正すると、神経症の発症リスクや発達への悪影響が高まるとされますから、注意しましょう。

左利きのメリット・デメリット

・メリット

身の回りの道具など、右利き用に作られたものが多いため、デメリットにばかり目が行きがちな左利きですが、右利きにないメリットもあります。

とくに対戦スポーツでは少数派ゆえに有利となることも多く、野球やボクシング、テニス、バレーボールなどの競技では、左利きのトッププレイヤーが多数みられます。

また自然に左も右も使え、両手で作業を行えるようになる人も少なくなく、効率がいい、日常生活でちょっと得ができるといった声も聞かれています。このほか、左利きは右脳が発達しており、イメージ把握や直感的理解に優れる、アイデアマンが生まれやすいといった説もあります。

・デメリット

デメリットは、左利きが社会で相対的に少数派であること、世の中の多くの仕組みが、知らず知らず右利き向けデザインになっていることに由来するものです。

例えば、字を書く際に不便で、手が汚れやすかったり、駅の改札やはさみなど道具の向きが逆で使いづらかったりします。ドアノブや各種操作ボタン、楽器の演奏などでも不便を感じることがあるでしょう。

多くが右利きの人にとって気づかない、身の回りのちょっとしたこと・シーンで、不便さが感じられ、デメリットになっています。

まとめ

一昔前までは、左利きは矯正すべきものという考えが優勢でしたが、近年はむしろ矯正によるマイナス面が懸念され、その子の生まれつきの特性、特徴であり個性と捉えることが推奨されています。

利き手ではないために、上手く使えない道具があるなどした時、自信を失いコンプレックスとなるようなことがないよう、配慮してあげることが重要です。

最近は、左利き用のはさみや包丁といった道具も市販されるようになってきているので、それらを使うようにするのもお勧めです。

自分が左利きで少数派なんだと気づき始めた子どもには、左利きだからこそのメリットをしっかり伝え、自信や自己肯定感を育ててあげるようにしたいですね。そういったサポートこそ、矯正より大事な親にできること☆無理をせず、のびのび育ててあげましょう♪

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