2020.4. 1

新学期が4月からスタートするのは日本だけ⁉

なぜ学校は4月から始まるの?

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

e911b33e12cdd8b40b46fc9bcff5b753.jpg

もうすぐ入学・進級のシーズン。ママさん達の中には子どもの学校や幼稚園などに合わせて、4月始まりの手帳をすでに使っている人もいるのではないでしょうか。日本人にとって、3月から4月にかけてのこの季節は、年末年始と同じくらい重要な意味を持つ時期ですよね。

しかし、入学や進級が4月に行われるのは、世界的に見ると珍しいということをご存じですか。欧米では9月始まりであることを知っている人は多いと思いますが、入学・進級シーズンは国や地域によって異なっているんです。

今回は、なぜ日本の学校は4月始まりなのか、調べてきました。

日本が4月始まりなのは国からお金をもらうため

日本の学校は元々、小学校が1月始まり、中学校や師範学校は欧米と同じように9月始まりだったそうです。

しかし、1886年から高等師範学校を4月始まりにするよう、当時の文部省が決めました。国からお金をもらうため、国が新しく定めた会計年度と、学校の始まりの時期が重なると都合がよかったのです。その後、徐々に4月始まりが定着していきました。

海外留学などが盛んになれば9月始まりが便利そうに見えますが、医師や看護師はじめ様々な国家試験が卒業シーズンに実施されることから、現時点で欧米と同じように9月始まりにするのは難しいようです。

9月始まりは「米穀年度」ともいう

世界を見渡すと、最も多いのは9月始まりを採用している国です。アメリカやイギリス、フランスなどのほか、中国やロシア、モンゴルといった比較的日本から近い国の中にも、9月始まりを採用している国はあります。

アメリカやイギリスなどで9月始まりを採用しているのは、長い夏休みと関係があります。かつて欧米では7月から8月は農繁期で、子どもも農業を手伝っていました。9月は農業が落ち着き、学校に再び通えるようになった時期です。農繁期に合わせていることから「米穀年度」とも呼ばれます。

お隣・中国も9月始まりを採用しています。中国では9月から1月の半ばまでと、春節が終わった2月半ばから7月半ばまでの2学期制を採用しています。

9月始まり以外の国

英語圏でも9月始まりではないのが、南半球にあるオーストラリアです。オーストラリアは1月の下旬から1年が始まります。さらに4学期制を採用しているため、転入・転校だけでなく留学などがしやすいと言われています。

お隣・韓国は日本と似ていて、3月始まりの国です。韓国の祭日・「三一節(サミルジョル)」の翌日から1年が始まります。ただし大学の入学式だけは2月に実施されているようですよ。

進むグローバル化

最近では交換留学などではなく、高校を卒業後、海外の大学に入学を希望する人も増えています。アメリカやイギリスのほか、留学費用を安く抑えられるカナダや、日本から近く教育水準の高いオーストラリアは人気が高いです。

いずれも日本と入学の時期が異なりますので、手続きのしかたや締め切りなども当然異なります。海外の大学を目指す人を対象とした予備校を利用するなどして、入念に下調べをすることが大切です。

諸外国では9月始まりの学校が多いと述べましたが、日本の大学でも4月入学だけでなく秋入学を実施しているところが増えつつあります。北海道大学筑波大学千葉大学といった国立大学でも、秋入学生を募集しているところもあります。

海外の学校やインターナショナルスクールを卒業した学生でも、時間のロスなく、日本の大学で勉強しやすくなっています。ただし秋に大学を卒業して日本の企業で働くことを希望する場合は、企業によってはブランクが生じる可能性もあります。

現時点では学部などが限られていますが、日本の学校も少しずつグローバル化に対応しつつあることがうかがえます。

これからの暮らし
住み替え相談