2020.2.17

子どもを叩いたら虐待?考えよう子どもの叱り方

叱るときの「体罰」に注意

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

e1bc9446897a3ab6ec95a4be07710462.jpg

子どもの虐待に関する痛ましい事件が後を絶ちません。小さな子どもが犠牲になってしまう事件は、ママさんにとっても心が痛いのではないでしょうか。

一方で、相次ぐ子どもの虐待事件を背景に、親が一切の体罰ができなくなるよう、法改正が進められています。ニュースでも厚生労働省が発表した、ガイドラインの素案に関するニュースが流れていますが、子育てのしかたに不安を覚えているママさんもいることでしょう。

今回は、厚生労働省が発表した、『体罰に関するガイドライン』の内容や、体罰に頼らない子育てをするためにはどうしたらよいのかを説明していきます。

体罰としつけの違い

厚生労働省が2019年12月に発表したガイドライン『体罰等によらない子育てのために(素案)』には、「口で3回言っても聞かないので、頬をたたく」や「大事なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせる」など、体罰に該当する5つの例が挙げられています。

ママさんの中に戸惑いがあったかもしれないのが、「他の人の物を盗んだので、お尻をたたいた」という行為です。つい先日も小学生が同級生から20万円を巻き上げたというニュースがありました。そのような事例でも、親は子どものお尻をたたいてはいけないのかと考える人もいるでしょう。

ガイドラインを読むと、体罰とは子どもの行動を抑えつけることを目的としたもので、しつけとは子どもがよくない行動を理解し、改善できるよう促すことを意味していることが分かります。叱られている理由を考えるより前に、叱られているのが怖いという状態はよくないようですね。

体罰に当たらない行為

一方、ガイドラインでは子どもに手をあげる行為が全て体罰とは書いてありません。例えば、交通事故に遭わないよう、子どもの手を強くつかんだり、他の子どもに暴力を振るう子どもを制止したりするのは、子どもの保護が目的なので、体罰に該当しません。

先日も、道に飛び出して危うく車にひかれそうになった子どもを叱って、車のドライバーに謝ったお母さんの動画がSNSで話題になり、賛否議論となりました。しかし、このようなケースは子どもの保護が目的なので、体罰に当たらないと理解できます。

体罰としつけの違いが少しずつ明らかになってきたのではないでしょうか。

暴力以外のNG行動

暴力を振るう以外でも、子どもを傷つける行為としてガイドラインに記載されている行為があります。それは言葉による暴力です。その中で、もしかすると当てはまる人がいるかもしれないのが、きょうだいを比較するということです。

ガイドラインでは、子どものやる気を出すという目的であっても、他のきょうだいを引き合いに出して、その子にダメ出しをするのはNGだとされています。ダメ出しや無視という行為が、本人の存在を否定する行為につながってしまうからです。

このような行為は、長い目で見た時に親子の信頼関係を揺るがしてしまう可能性があることも分かっています。

厳しすぎる?どうしたらよいのか

ガイドラインが公表されてから、ママさん・パパさんの中にも戸惑いの声は上がっています。特に、具体例の内容が厳しすぎるという声が多いようです。もちろんこのガイドラインは決定ではないので、ママさん達の声を受けて変わるところもあるかもしれません。

ただし、このガイドラインが伝えようとしていることは、体罰を与えることで子どもの行動を変えようとしたり、子どもを否定したりしてはいけないという点です。育児をしようとしていると、怒りを覚えることもあると思いますが、怒りに任せた言動は注意が必要です。

怒りに任せた言動をとらないために、試してほしい方法が、「怒っている」ということを伝えるのではなく、「ママは悲しい」というように、怒りの前に覚える悲しみの感情を伝えることです。また、「せっかく作ったごはんを粗末にして悲しい」というように、よくない行動を具体的に伝えることです。

いじめのような重大な事案の場合、まず大人ができることは、「いじめをしていることを知って、とても悲しい」ということをきちんと伝えることや、相手がとてもつらい思いをしているということを伝えることです。

また、「何度言えばわかるの?」と叱る人もいますが、「なくて七癖」というように欠点はすぐに直るわけではありません。できなければ、その都度できていないことを伝え、少し大きくなったらどうしたらよいのかを一緒に考えてもよいですよね。

育児でイライラしないためには、ママさん・パパさんの休息も大切です。時にはお友達と出かけるなど、自分優先の時間を持ってみましょう。また、プチプラ体験教室で周りのママさんと交流を持つのもリフレッシュにつながりますよ☆。

プチぷら体験教室ママのリフレッシュ・ママ友づくりにも♡

育児をする上で大切なのは、親子の信頼関係を築き、子どもの愛着形成をはかることです。ガイドラインに示された方法は、子どもの改善を促すのに時間はかかるかもしれませんが、子どもが大人になった時に確かな結果が分かると思いますよ。

これからの暮らし
住み替え相談