2019.10. 7

大人の風疹予防接種はなぜ大切?対策をしよう

風疹が流行っている

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

さて、2019年も風疹が大流行しているというニュースが流れています。風疹は感染しても高熱にならないことや、人によっては症状が出ないこともありますが、妊娠中のママさんが風疹にかかると子どもが障がいを持って生まれてくる可能性のあることが指摘されています。

そして、風疹を予防するためには、妊娠を希望しているママさんだけでなく、パパさんが予防接種を受けることが求められています。なぜ、風疹を予防するために、大人になって予防接種を受ける必要があるのでしょうか。大人の風疹予防について、特集します。

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風疹とは

風疹は風疹ウイルスによる感染症で、発疹、発熱、リンパの腫れといった症状が見られます。発疹が数日でおさまることから、「3日はしか」とも呼ばれています。飛沫(ひまつ)感染や接触感染でうつる病気で、潜伏期間は2~3週間と言われています。

風疹は感染しても、熱がそこまで高くならない場合もあり、風疹にかかった人の中には、目立った症状が見られず、気づかないこともあります。風疹だと診断するためには血液検査の結果を見ますが、風疹と気づかずに医療機関を受診しない人もいるのではないかとも言われています。

一方、風疹によって脳炎などの重篤な症状が現れることもあると報告されています。子どもが風疹にかかるよりも、大人のほうが症状が強く出ることもあるようです。

先天性風疹症候群とは

妊娠中のママさんが風疹にかかると、胎児が先天性風疹症候群にかかることがあります。特に注意が必要なのは妊娠20週ころまでで、生まれてきた子どもに難聴や心臓病、目の病、発達の遅れなどが残ることがあります。

風疹が最も流行した2012年から2014年の間には、先天性風疹症候群にかかった子どもが45人誕生し、そのうち11人は亡くなっています。2019年は6月までの間に、先天性風疹症候群の子どもが3人も誕生しています。

風疹の予防接種を受ければOK?

先天性風疹症候群の子どもを出産したママさんの中には、風疹の予防接種を受けたことがある人も含まれていました。風疹の予防接種を一度受けると数年、2度受けると20年ほどは効果が持続すると言われていますが、気づかぬうちに抗体価が下がっていることもあります。

さらに、1962年4月2日から1979年4月1日までに生まれた男性は、風疹の予防接種を受ける機会がありませんでした。また、1979年4月2日から1990年4月1日までに生まれた男性と、1962年4月2日から1990年4月1日までに生まれた女性は予防接種を一度しか受けていません。

1989年~90年生まれと言うと、ちょうど29歳から30歳ぐらいですよね。妊娠を希望しているママさん・パパさんは自分がきちんと抗体価があるのか、一度調べておいたほうがよいでしょう。

大人の風疹予防

埼玉県では、2019年度も妊娠を希望するママさんと、そのパートナーとなるパパさんに無料で風疹の抗体検査を行っています。抗体検査を受けるためには、年齢といくつかの要件が必要です。また、1962年4月2日から1979年4月1日までに生まれた男性は県ではなく市町村で助成を行っています。

1962年4月2日から1979年4月1日の男性の場合は、検査だけでなく、検査で抗体価がないと判明した場合は、予防接種も1回は無料で受けることができます。

(参考URL)
風しん抗体検査が無料で受けられます - 埼玉県
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/fuusinn-kanzyazouka.html

大人の風しんの抗体検査及び予防接種 - 志木市ホームページ
http://www.city.shiki.lg.jp/sp/news/index.cfm/detail.51.89823.html

大人の風しんの抗体検査及び予防接種を実施します【令和元年度】 - 朝霞市
https://www.city.asaka.lg.jp/soshiki/24/otona-huusinkoutaikensa-yobousessyu.html

しかし、妊娠を希望するママさんとパパさんは2回、予防接種を受けておくのが望ましいとも言われています。自費になってしまうかもしれませんが、予防接種を1回しか受けていない場合は、受けておくとよいでしょう。

まとめ

妊娠中のママさんがかかると大変なことになる風疹ですが、風疹は予防接種を受けることで予防できる感染症です。安心して生活するためにも、風疹の予防接種を考えてみてはいかがでしょうか。

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