「ちょうどよく幸せなんだ」...普通の人たちがいる平場で始まる...。
大人の切ないラブストーリー。物語の舞台は朝霞!
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
「平場の月」は、朝霞市在住の作家朝倉かすみ氏が書き下ろし小説。
2018年に光文社から発売された大人の切ないラブストーリー。
第161回直木賞の候補作品に選ばれました。
著者の朝倉氏は朝霞市在住。
そのため、物語では朝霞市や志木市でお馴染みの場所がたくさん登場します。
例えば、朝霞市民なら誰でも知っている「アサカベーカリー」や「南割公園」。
朝霞に住んでいる人や朝霞を知っている人にとっては、よりリアルに本の世界観を感じることができます。
今回は、朝霞や志木に住んでいる人にはぜひ読んでもらいたい「平場の月」を徹底解説!

平場の月のあらすじ(ネタバレを含みます)
物語の主人公はともに50歳の青砥健将と須藤葉子。
二人は中学の同級生で青砥が診察のために訪れた病院の売店で35年ぶりに再会する。
そこから二人の時間が動き始めます。
青砥は、バツイチで実家に帰り母と二人暮らし。
須藤は一回り上で酒乱だった夫と死別。
年下の美容師に入れ込み、一財産を失い今は病院の売店勤務です。
青砥は、体に不調を覚え、病院で検査をしているときに売店の須藤と再会します。
二人は、「お互いいっぱいいっぱいになったら、無駄話をして元気になろう」と。
少しずつ距離を縮めていきます。
そんな時、須藤に進行性の大腸がんが見つかります。
お見舞いを繰り返す青砥は、須藤への気持ちを深めていき...。
という展開から、大人のラブストリーは進んでいきます。
酸いも甘いもわかる経験をしてきた二人だからこそのラブストリーです。
物語の醍醐味
二人の再会、距離を縮めていくエピソード、二人の過去、ひとつづつ想いが綴られていきます。
「平場」とは、「普通の人がいる場所」という意味です。
普通の人が人生を重ねていく中で出会い、愛し合い別れる...どこにでもある普通の話。
しかし、その一つ一つが小さな宝石のように輝くものであるということを本作は紡ぎます。
20代30代の頃にはわからなかった心の動きや感じ方、後悔。
年齢を重ねたからこそわかる感情に、親近感を覚えることもあります。
年齢を重ねたからこそすべてが愛しい。
顔を上げたときに、明るい太陽ではなく、月のような優しい光で照らし寄り添えるような人に。
そんな気持ちにさせてくれる本がこの「平場の月」といえるでしょう。
平場の月の作者「朝倉かすみ」
朝倉かすみ 氏
北海道武蔵女子短期大学卒業後、さまざまな職業を経験し30歳で小説を書き始める。
39歳で結婚
40歳 第37回北海道新聞文学賞の受賞作品「コマドリさんのこと」でデビュー。
2004年「肝、焼ける」第72回小説現代新人賞受賞
2009年「田村はまだか」第30回吉川英治文学新人賞
2017年「満潮」第30回山本周五郎賞候補
2019年「平場の月」第32回山本周五郎賞、
その後、第4回北海道ゆかりの本大賞受賞、第161回直木賞候補等。
長編から短編集、エッセイと多彩な作品を数多く執筆して多くのファンを魅了している作家す。
北海道出身ですが、現在は朝霞市に在住しています。
朝倉かすみ氏の著書は、日常の中の小さな幸せや不幸を切り取ったストーリーが多くあります。
「こんな人いるなぁ」「わかる!わかる!」と共感する部分が多いエピソードも。
あっという間に読み終えてしまう、そんな物語を書かれている方です。
平場の月が映像化!
大人の切ないラブストーリー「平場の月」の映画化が決定!
2025年秋に映画公開予定です。
キャスト
青砥健将役:堺雅人
須藤葉子役:井川遥...
数々の映画で主役を演じてきた方に決定しました!
お二方とも透明感と誠実感があって、平常の物語に引き込まれそうです。
今から公開が楽しみでなりません。
参考資料:映画「平常の月」公式サイト
まとめ:朝霞市民はぜひ読んでみて!
朝霞市が舞台の小説です。
ぜひ、朝霞市民は読んでみることをおすすめします!
日本のどこにでもあるような場所で普通の中年男女の大人のラブストリー。
年齢を重ねて終わりが見えてきた男女だからこその切ない大人の物語です。
そんな物語の中で、住んでいると見慣れている光景や日常がどのように切り取られているのか.。
住んでいるからこそわかるものがあるかもしれません。
平場の月マップもPCからダウンロードできます!
→ 朝霞市の魅力 「朝霞市を舞台とした映画「平場の月」の公開が決定!」