子どもに正しく生と死を教えたい!でも、どのように教えるのが正解?難しいからこそ子どもと一緒に考えたい死生観
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
大切なペットや子どもを可愛がってくれたおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなったとき...子どもになんていえば良いのかわからないと悩むママも多いでしょう。
昔は、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らし、自宅で亡くなることが一般的だったので、今より「死」が身近にあり、子どもも理解しやすい環境にありました。
しかし、今では、病院で亡くなることが多く「死」を理解することも難しくなっていますが、生きている限り「死」は必ずついてきます。
そのため、子どもには「死」を正しく理解して悲しんでもらいたいと思いますよね。
そこで、今回のステキライフでは、少しヘビーなテーマですが、子どもの死生観について考えていきます。
子どもにどうやって教えたら良いのか悩んでいるママやパパは、最後までご覧ください。
死生観って?
「生きること」と「死ぬこと」を考えるベースとなる生死に対する考え方を死生観といいます。
この死生観は、国や宗教、風習、親の考えなどに大きく左右されるもので、「これが正しい」という答えはありませんが、「死」を考えることによって、より良く生きていく方法を学んでいくプロセスの一つです。
そのため、子どもに死生観を教えることは、とても大切なことといえるでしょう。
命について教えるには?
子どもに「死」を教えるためには、「生きること」「命」の大切さを理解してもらう必要があります。
この世に生を受けているものにとって「命」は、たった一つしかありません。
その命がなくなったときが「死」となるのですが、「死んだら生き返らないから、命を大切にしよう」と教えるのは、子どもに恐怖心を植え付けてしまうかもしれません。
そのため、小さい子どもに命の大切さを教えるには、「死」だけではなく生きていくことの大切さをわかってもらうようにしましょう。
子どもは自分が大切にされていることがわかれば、周りの「命」を大切にする気持ちが育まれていきます。
例えば、言葉だけでなく子どもをぎゅっと抱きしめることで、子どもは安心感と大切にされていることを実感し、「生きていくこと」に前向きになります。
また、ママが命を大切にする姿を見せることも大切です。
例えば、お花に「元気がないな」「今日は元気に咲いてくれてるね」「お水をくれて有難うっていってるよ」などと子どもと話しながら水をあげれば、自然とお花も生きていると理解でき「生きること」「死ぬこと」を少しずつイメージできるようになります。
年齢別「死」の捉え方
では、子どもは「死」をどのようにとらえているのでしょうか。ここでは、年齢別の「死」の捉え方を見てみましょう。
【乳幼児~2歳】
乳幼児は、「死」を理解することはできませんが、ママなどの養育者が亡くなった場合、体重の減少や眠れない、反応がなくなるなどの変化が見られることもあります。
【2歳~6歳】
「死」は、眠っている状態もしくは、一時的なもので、すぐに生き返ると思っていることが多いようです。
そのため、「トイレはどうやってするの」「ご飯は食べるの」などと質問をするようになります。
体調面では、睡眠や食事、排せつなどにトラブルが出るようになることも。
そして、「僕が死んじゃえっていったから死んじゃった」など、自分が原因で死んでしまったと思いこんでしまうことや見捨てられたと感じることで激しい怒りを持つこともあります。
【6歳~9歳】
「死」に対して好奇心や興味を持つようになり、「死んだらどうなるの?」「どうやったら死んだってわかるの?」などと質問を投げかけてきます。
また、「死」に対する恐怖からお化けや幽霊と重ねるようになるのもこの頃です。
死んだら生き返らないことがわかってくるので、身内の「死」を体験すると、問題行動や不登校などを起こす場合もありますが、逆に周囲の人にまとわりつくようになることもあります。
しかし、「死」は、自分には起こらないものと考えていることが多いようです。
【9歳~】
「死」は、他の人だけでなく、自分にも起こり得るもので、変えられないものだということが理解できてくるため、「死」に対する不安や動揺が大きくなってきます。
そのため、食習慣の変化や睡眠障害、衝動的な行動が現れることもあります。
また、兄弟や友達の死に直面すると、自分が生きていることに罪悪感を覚えるようになります。
子どもに「死」を伝えるときに気を付けることは
子どもに「死」を説明するときは、子どもの発達段階に合ったわかりやすい言葉で説明することが大切です。
例えば、「おばあちゃんは、頑張って病気と闘ったけど、病気の方が強くて死んじゃったの。死んじゃったら、もう一緒にいられないし、お話もできないんだよ」などと簡潔でわかりやすくお話ししましょう。
よく、子どもを悲しませたくないと「お星様になった」「眠っているだけよ」「遠くに行っちゃったの」と話す人もいますが、これは子どもを混乱させるだけです。
また、子どもが「自分のせいで死んでしまった」「自分や他の人も死ぬのか」「これからは、誰が自分の世話をしてくれるのか」などの質問をしてきたら、子どもが不安を感じている証拠なので、その不安を解消してあげることが大切です。
子どもに「死」を伝えるときは、わかりやすく正直に話すこと、質問には真摯に答えることを心掛けましょう。
そして、亡くなった人やペットが一生懸命に生きたことも伝えてあげてくださいね。
子どもと大人は「死」の感じ方が違うことを理解して
子どもは、大切な身内や可愛がっていたペットが亡くなっても、普段と変わらない態度や明るくふるまうこともあります。
しかし、そんな態度をとっている場合でも、悲しんでいないと判断しないでください。
子どもなりに「死」と向き合い理解するために必要な表現の場合もあります。
子どもには、大人とは違う悲しみ方や表現の仕方があることを理解して、受け止めてあげることが大切です。
「死」について、子どもと考えるのは少し辛いかもしれませんが、「死」があるからこそ「生きること」が輝くのです。
生きることと命の大切さをママやパパがしっかり伝えられると良いですね。