貧血になる子どもが増えている?
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
幼少期における脳の成長に欠かせない鉄ですが、最近では成長期の子どもの鉄不足(貧血)が増えているそうです。
わかりにくい症状のため見過ごしてしまいがちですが、違う要因が原因となっている場合もあるため注意が必要です。
この記事では、子どもの貧血の症状や対処法を詳しく紹介します。
「うちの子は大丈夫!」と思わずに、念のためにもこの記事を読んで、我が子の状態をチェックしてくださいね。
そもそも貧血とは?
貧血とは、血液に含まれているヘモグロビンの量が少なくなった状態です。
ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶ役目があるため、不足すると必要な量の酸素が行き渡りません。
子どもの場合、ヘモグロビンの数値が11~12g/dl以下になると貧血と診断されます。
また、子どもの貧血は生後9ヶ月~2歳ごろまでと思春期に多くみられるので、この時期の子どもがいるママはとくに注意が必要です。
貧血の原因は?
貧血の原因と聞くと、「鉄分の不足」と思う人がほとんどだと思いますが、実際にその認識は合っています。
貧血になる原因の多くは「鉄欠乏性貧血」です。とくに女の子は初潮を迎えると貧血になることが多いので、注意しましょう。
また、貧血は鉄分の不足以外にも、激しい運動でも起こります。激しい運動で起こる貧血には、「希釈性貧血」と「運動性溶血性貧血」の2つの種類があります。
希釈性貧血は、激しい運動の際に身体が血液の循環をよくしようと血漿を増やして血液を薄くしようとすることによって起こる貧血です。
希釈性貧血は一時的なものなので、とくに貧血対策をする必要はありません。
運動性溶血性貧血は、足の裏を激しく打ち付けることが多いサッカーやマラソン、剣道などを行った際に、衝撃から赤血球が壊れやすくなって起こる貧血です。
これらの運動をよくする子どものママも、日頃から注意が必要です。
また、子どもの貧血は白血病や悪性リンパ腫、がんなどが引き起こしている場合もあります。
どんな症状がでるの?
子どもに次のような症状が3~4つ以上ある場合は、貧血を疑ってください。
●集中力がなくなった
●運動時に動悸や息切れを起こしている
●下まぶたの結膜や爪の下の皮膚が白っぽい
●耳鳴りや頭痛を訴える
●氷を大量に食べたがる
●食欲がなくなった
●吐き気を訴える
●いつも眠そうにしている
ほとんどの症状は、なんとなく「貧血の人がなりそうな症状」と思う人が多いでしょう。
知らない人が多いのは「大量の氷を食べたがる」という症状で、正確な因果関係はまだはっきりとは解明されていませんが、脳の酸素不足が原因ではないか、と言われています。
子どもがやたらと氷をボリボリと食べたがったら、貧血の疑いを持ってください。
何科に連れていけばいいの?
貧血かも・・・と思ったら、小児科もしくは内科を受診してください。
血液検査をすれば、ほとんどの場合はすぐに診断がでます。
貧血にならないための対策
家庭でできる貧血対策には、食事とサプリメントの2つがあります。
ただし、もう貧血になってしまっている場合には、病院で鉄剤を処方してもらわないといけないことがあるので、貧血の疑いがある時はまず病院で診察を受けてください。
鉄分の多い食材を毎日使用する
貧血対策で最も有効なのが、毎日の食事に鉄分が多く含まれている食材を使うことです。
毎日摂取し続けることが重要なので、飽きないように鉄分が含まれているいろいろな食材を使いましょう。フライパンを鉄製に替えるのも効果が期待できます。
鉄を多く含む食材には、鶏・豚レバー、かつお、あさり、小松菜、ほうれん草、ひじきなどが挙げられます。
レバーを料理できない人は、焼き鳥のレバーを買って野菜炒めにしてもいいでしょう。
また、牛乳ではなく、フォローアップミルクを使うのも効果があります。フォローアップミルクには、カルシウムだけでなく鉄分が含まれているからです。
シチューやグラタン、ホームベーカリーでパンを作るときや、コーヒーや紅茶を飲むときに使うと、簡単に鉄が摂取できるのでおすすめです。
ビタミンCも一緒に摂る
ビタミンCは、鉄分の吸収率を高める働きがあるので、一緒に摂るとより効果的です。
ですが、ビタミンCは高熱に弱いので、サラダなどで摂ることをおすすめします。
反対に、コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるタンニンや、玄米に含まれるフィチン酸塩は鉄分の吸収を妨げます。
コーヒーや紅茶、緑茶を飲む場合は、食後30分以上経ってからにしましょう。
サプリメント
サプリメントで鉄分を補うのも1つの方法です。ただし、必要以上の量を摂取すると、肥満になる場合があります。
サプリメントを飲む場合はあくまでもサポートの1つとして摂り、メインの対策は食事で鉄分を摂ることを心がけてください。
日頃から意識して鉄分を摂ろう
貧血は、大人でも見落とされやすいものです。
ですが、重篤な病気が潜んでいる場合もあるので、気になる場合は早めに病院で検査を受けさせてください。
大きな病気ではなくても、貧血は子どもの健康的な成長を妨げますし、本人もつらい思いをします。
日頃から子どもの状態をよく観察し、毎日の食事に鉄分を取り入れることを心がけましょう。