2021.2.28

安心してベビーシッターを利用するために必要な知識を付けよう

ベビーシッターによる犯罪から子どもを守る

こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪

近年、ベビーシッターによる子どもへの犯罪が日本のニュースに流れてきています。

2019年11月・2020年5月にベビーシッターのマッチングアプリに登録していた2人の男性シッターが子どもたちに行った、わいせつ行為。さらに2014年3月にはベビーシッターが2歳の男児を殺害するという、痛ましい事件も起こっています。

こうしたニュースが流れてくると、ママもベビーシッターに子どもを預けるのが怖くなりますよね。しかし中には、どうしても子育てできない日が出てきて、子どもを預けないといけない人もいるのではないでしょうか。

育児休業の延長が満期となったのに保育園に入れず無認可保育園の空きもない人や、保育時間と勤務時間が合わない人はベビーシッターに頼らざるを得ませんよね。

今回の記事では安心して子どもを預けるため、まずはベビーシッターによる犯罪に気付けない現状があるという話から、順を追って説明していきます。

事前にできる対策などもお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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なぜベビーシッターによる犯罪に気付けないのか

ベビーシッターによる犯罪が行われていたとしても、子どもがその事実を話さずにいれば、ママたちの気付いていないところで被害にあっている可能性があります。

子どもがまだ幼くて性についての理解が足りない場合、そもそも今何をされているのかが分からないということもあるでしょう。

また口で説明できなかったり、ベビーシッターから「ママに言ってはダメ」と、強く口止めされていたりするケースもあります。

もうひとつの理由として、親の目が行き届いていない場所に連れていかれるというのも挙げられます。部屋の襖を閉めているところで被害にあったり、トイレに一緒に入ってわいせつ行為をしたりなどがあるようです。

そもそも、外で働いている間にベビーシッターと子どもしか家にいない状況では子どもに迫る危険に気がつけないのは当然のことです。

家庭や他の場所でもできる対策

ママたちが思っている以上に、子どもから被害を話せない現状というのがあるというのが、お分かりいただけたと思います。

では、子どもがSOSを出せない現状があるなら、どうやって被害を食い止めればよいのか。

次からはその現状を打破するため、家庭や他の場所でもできる2つの対策を紹介していきます。

預かってもらっているときカメラをまわしておく
ベビーシッターに子どもを預けている間カメラを設置しておけば、その様子を確認することができます。

カメラで確認すれば、ベビーシッターと子どもが交流しているところを見られるので、ママがいない間でも安心できますよね。

カメラを設置する場合は、置いておきたい旨を事前にベビーシッターさんに話しておきましょう。またベビーシッターが使用する可能性のある脱衣所・浴室・トイレには設置せず、動画を保存してSNSに流すのももちろんNGです。

カメラは、あくまでも子どもの安全を見守るため。それさえ守っていれば、法に触れることはありませんので、不安になることなくベビーシッターと子どもの様子を確認することができますよ!

トイレを使うようになった子どもの場合、初めのうちは大人の介助が必要です。ただ、介助を必要としないようにトイレ用のステップを置いたり、流すところのみお願いしたりと、介助なしで子どもがトイレを使用できるようにトレーニングを早めにしておくと良いでしょう。

子どもが3歳になったら性教育をはじめる
ベビーシッターとのトラブルから子どもを守るために、事前にママから子どもに正しい性教育を伝えていくのがよいでしょう。

大人の言葉が分かるようになる3歳頃から性教育をはじめていき、性についての正しい理解を深めてもらうことで、子ども自身が自分の体を守ることもできます。

性教育を教えるには水着ゾーンと呼ばれている、水着で隠れる「胸・性器・お尻」の部分と「口」。これらは「人に触らせるのも、触るのもダメだよ」と伝えるのがベストです。

こうした伝え方をすることで、性についてイメージすることが難しい子どもにも「人に触らせても、自分から他の人に触ってもいけない部分」と分かってもらいやすくなるでしょう!

厚生労働省の対策

近年ベビーシッターによる犯罪が続いたことで、厚生労働省ではさらなる対策に、ガイドライン・事業所の届出・ベビーシッター利用時の留意点などをつくりました。

まだ不安がぬぐえない方は、厚生労働省が出した対策・制度に目を通してみてください。

ガイドラインの作成
ベビーシッターによる犯罪から子どもを守るために、「子どもの預かりサービスのマッチングサイトに係るガイドライン」が厚生労働省で作成されました。

こちらはベビーシッターのマッチングサイトが、ガイドラインの各項目通りにクリアしているかを調査するというもの。調査結果をホームページに掲載することに合意したサイトは、ガイドライン適合状況調査サイトで判定が公表されます。

ガイドラインに適合しているかの判定基準は、登録ベビーシッターの各証明書の提出や、マッチングサイトの複数登録の禁止行為などが、利用規約・ガイドに記載しているかどうかです。

他にも、お問い合わせ窓口の設置・プライバシーポリシーがサイトにあるかも確認されます。

ベビーシッター利用時の留意点
厚生労働省では子どもを預けるママ・パパに向けて、ベビーシッター利用時の留意点をいくつかサイトに掲載しました。

まずベビーシッターに子どもを頼む際は、事業所の情報収集と、シッター本人と面会してから預けること。確認として、事業者名・氏名・住所・連絡先・登録証・保育の場所、万が一に備えて保険に加入しているかなども注意して見ておきましょう。

そして各家庭で子どもを預ける・預けたあとの、子どもの様子のチェック。もうひとつは、子どもを預けている間に緊急事態が起こった場合でも、対応と体制を整えておくようにともサイトに記載されています。

またベビーシッターに対する不満や疑問が少しでも出た場合は、すぐ事業所や運営者に相談してください、とのことです。

初めてベビーシッターに子どもを預けることになったママの中には、どうすればよいのか分からない方もいると思います。留意点を頭に入れておきたい方は、一度厚生労働省のサイトにいって、文章を印刷しておくのもよいかもしれませんね。

ベビーシッター事業所の届出の義務化
2015年4月から、厚生労働省で「認可外の居宅訪問型保育事業の届出制度」という、新たな制度が導入されました。

こちらの制度はベビーシッターが子どもを1日1人でも保育する場合、法人・個人に関わらず、すべての事業所で各都道府県知事などへ届け出が必要というものです。

届け出をしたベビーシッター事業所は、年に1回運営状況の報告が義務づけられています。加えて2017年11月から、施設内で起こった事故についての報告も必要となりました。

ベビーシッターのマッチングサイトも、サイトURLの届け出が義務となっています。

ニュースを見て不安になっているママたちへ

ベビーシッターによる犯罪がニュースに出てきたことで、子どもを預けるのに不安をもったママもいますよね。

犯罪を未然に防ぐには、安易にベビーシッターを選ばず、情報収集することが非常に大事です。

また日頃から子どもとコミュニケーションをとっておき、預ける前と預けたあとの子どもの態度を、よく観察しておくことも重要です。時がきたら、子どもに正しい性教育も伝えていくようにしましょう。

少しベビーシッターを頼むのが怖くなったママもいると思います。誤解しないで欲しいのは、数多くいるベビーシッターの中に悪い人が数名いたということ。大半は子どもが好きでベビーシッターという仕事に誇りを持ち、誠意をもって仕事にあたる人達です。また、ベビーシッターという仕事に男女差もありません。

ベビーシッターを選ぶ際は学歴や性別や口コミ量だけで判断せず、評価が細かくされていない定型文ばかりの口コミを避けるのも手ですよ。

ママができることも、たくさんあります。ぜひ今一度ベビーシッターに子どもを預ける前に、あとから後悔しないよう確認を徹底しましょう。

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