2025.9. 3

自己肯定感は「間取り」で育つ。おうちモンテッソーリの考え方と環境設定のポイント

こんにちは!ステキライフ編集部です🎵
今回は「間取り」で育つ、自己肯定感をテーマに、子育てを紹介します。

子育てはとても難しい課題です。
多くのパパさん、ママさんが直面する課題がたくさんあります。

そんな中でも「自己肯定感」は一つの大きなテーマなのではないでしょうか?
自分自身が自分の価値を認め、ありのままを受け入れる。
大人でも中々難しいことです。
でも、親としては子どもに自分の存在の価値を認めてあげてほしいと、
そう願うのではないでしょうか。

住むお家の間取りで、そのお手伝いをしていけるのか、みていきます💕

見出しを追加 (3).jpg

「自己肯定感」は間取りで育つの?

自己肯定感とは、ありのままの自分を認め、価値ある存在だと感じられる心の状態のこと。
これが高い子どもは以下の特徴がでるそうです。

● 何事にも意欲的に取り組み
● 困難に直面しても乗り越える力が備わる...など。

この自己肯定感を育む方法として、

● 一般的に「たくさん褒める」
● 「愛情を注ぐ」...など

上記が挙げられます。
実は「環境」、特に「間取り」が大きな鍵を握っている、とも言われています。

また、世界中の教育現場で実践されているモンテッソーリ教育の考え方を基に、
家庭の「間取り」や環境設定がいかに子どもの自己肯定感を育むか。
今日からできる具体的なポイントについて紹介します。

モンテッソーリ教育とは?「自立」と「自己肯定感」の深い関係

モンテッソーリ教育の基本

イタリア初の女医であるマリア・モンテッソーリが提唱したこの教育法です。
「子どもは、自分で自分を育てる力を持っている」という考え方が根底にあります。
大人は、子どもがその力を最大限に発揮できるような環境を。

整えられた環境」を用意する役割を担うとされています。

この教育方法を取り入れている学校が、海外には多くあります。
日本でも取り入れている教育機関は多くなってきています。

まず、子どもは自ら活動をまず選びます。
この活動のことを「おしごと」と呼びます。

納得がいくまで繰り返し取り組み、そして、目標を選定します。
それを達成することで「できた!」という達成感を味わいます。

これを繰り返すことで、「自分はできる人間だ」という自信が生まれます。
すなわち自己肯定感へとつながっていく、という教育方法です。

おうちモンテッソーリとは、この考え方を家庭に取り入れることをいいます

特別な道具や広いスペースがなくても、今ある家の「間取り」や環境を少し工夫するだけ!
子どもの「やりたい!」という気持ちを引き出し、自立と自己肯定感を育む手伝いをしていきます!

なぜ「間取り」が重要なの?

「間取り」というと、家の設計段階で決まるものと思われがちです。
しかし、ここでいう「間取り」は、家の中の物理的な配置子どもの行動動線を意味します。

つまり、大人の視点だけではなくなる環境にする、ということです。

モンテッソーリ教育では、子どもが自由に活動できる環境を「子どもの家」と呼ぶそうです。
この考え方を家庭に取り入れることで、子どもの視点から家の中を見直すことになります。

例えば、

  • 「自分でやりたい」を尊重する
    子どもが自分で服を選び、着替え、おもちゃを片付けられるような動線になっているか?

  • 「集中したい」を叶える
    周りの刺激に邪魔されず、一つの活動にじっくり取り組めるスペースがあるか?

  • 「お手伝いしたい」を形にする
    大人の真似をしたい、という子どもの気持ちに応えられるような環境か?...など。

これらの問いに答えられる環境を整えることが、子どもの自立を促します。
また、自己肯定感を育むための第一歩となります。

「間取り別」お家モンテッソーリの環境設定のポイント


さて、ここから具体的に間取りについてみていきましょう!
家族が最も長い時間を過ごす場所。
ここを子どもの「学びの場」に変える重要なポイントを紹介します✨

1. リビング:学びと遊びの中心地

リビングは、家族が最も長い時間を過ごす場所。
ここを子どもの「学びの場」に変えることが、おうちモンテッソーリの大きなポイント!

  • 子どもの居場所を作る

    大人がくつろぐソファーの横に、子ども専用の小さな椅子やテーブルを置く。
    子どもが絵本を読んだり、お絵かきをしたり、など。
    一人で集中できるパーソナルスペースをつくりましょう。

  • オープンシェルフの活用

    おもちゃを子どもの手の届く高さのオープンシェルフに置きます。
    おもちゃの種類ごとにトレイに分けて置きましょう。
    自分で遊びたいものを選び、終わったら自分で片付ける習慣が自然と身につくかも。

  • 「おしごと」を身近に

  子ども用の小さなほうきやちりとり、モップをリビングの一角に置いてみましょう。
大人が掃除をしているときに、子どもも同じ道具を使ってお手伝いをする習慣。
  「人の役に立てた」という喜びを感じ、自己肯定感が高まります。

2. キッチン:食育と自立心を育む

キッチンは危険な場所と思われがち💦
安全に配慮すれば、子どもの自立心を育む絶好の場所になります。

  • 踏み台の活用

    シンクや調理台に届くよう、安全な踏み台を用意!
    野菜を洗う、レタスをちぎる、パンにジャムを塗るなど。
    できることからお手伝いをさせてみましょう。

  • 子どもの道具を用意する

    子どもが使いやすいサイズの包丁やピーラー、まな板、エプロンを用意してみましょう。
    これらの「本物」の道具を使うことで、責任感が芽生え、自立心が育まれます。


3. 玄関・廊下:身支度の自立を促す

玄関は、子どもが一人で身支度を整える練習の場。

  • 低いフックの設置

    子どもの身長に合わせた高さにフックを設置。
    自分の上着や帽子を自分でかけられるようにします。

  • 鏡の活用
    子どもの顔が映る高さに鏡を設置。
    身だしなみを自分でチェックできるようにしましょう。

ちょっとした工夫で、子どもの自立心を刺激することができます。
やりたい!という好奇心を止めずに、見守りながら親も子どもといっしょに成長!
家族一丸になって頑張っていきましょう。



環境設定の「5つのチェックリスト」

家庭の環境を見直すための具体的なチェックリストを5つ紹介!

  1. 子どもの手の届く場所にあるか?
    おもちゃ、絵本、服、道具など、子どもが自分で選ぶ、
    手に取れる高さに配置されているか?

  2. 動線がスムーズか?
    「遊びたい」「お手伝いしたい」と思ったとき、
    迷わず行動できるような配置になっているか?

  3. 「本物」が用意されているか?
    おもちゃの包丁ではなく、安全に配慮された本物の道具が用意されているか?

  4. シンプルで分かりやすいか?
    おもちゃや道具が多すぎたり、ごちゃごちゃしていないか?
    種類別に分けて、分かりやすく収納することで、子どもは自分で選びやすい工夫を!

  5. 「失敗しても大丈夫」な環境か?
    少しくらい水をこぼしても、床が汚れても。
    すぐに片付けられるような工夫がされているか?



まとめ:大切なのは「子どもの視点」

おうちモンテッソーリは、決して完璧な「間取り」を求めるものではありません。
大切なのは、大人が「子どもの視点」に立って、家の環境を見直すこと

子どもが「自分でやりたい」と思う気持ちは、自己肯定感を育むための最も大切なエネルギー源!
エネルギーを最大限に引き出してみましょう。

私たち大人ができることは、ほんの少し環境を整えること。
子どもが「自分でできた!」と心から思える場を提供することなのです。

今日から一つでも、ご家庭の「間取り」をみてみましょう。
その小さな一歩が、お子さんの輝く未来へとつながっていくはずです。

参考資料:
KIDS LABORATORY

モンテッソーリスタイル

これからの暮らし
住み替え相談