2023.1.24
親を老人ホームに入れるタイミングとは?手順や入居を嫌がった際の説得方法も紹介!
親を老人ホームに入れるタイミング
親を老人ホームに入れないと...と思った時に知っておくべき情報を紹介!
こんにちは!「志木と朝霞のママさんを応援!」ステキライフ編集部です♪
親の認知症が進み在宅でのケアが難しくなる...よくニュースなどで耳にする話題です。「ウチはまだ元気だけれど、将来的には考えておかないと...」「老人ホームに入れることも視野に入れているけれど、罪悪感がある」など、親の行く末について漠然とした不安を抱えているママやパパは多いのではないでしょうか。
今は元気でも、親も確実に年を取り認知症や体の状態が悪くなることが考えられますよね。
そこで今回は!少しデリケートなテーマですが、親を老人ホームに入れるタイミングや手順、親が入居を嫌がった時の説得方法を紹介します。
まだ先のことかもしれませんが、知識として知っておくことは大切ですよ。
親を老人ホームに入れるタイミングとは
漠然と「そろそろ親を老人ホームに入れないといけないかな」と思っても「まだ大丈夫!」と頑張ってしまうこともありますよね。
しかし、現実問題として親を老人ホームに入れるタイミングや目安はあります。
介護する人が側にいないと危ない!と感じた時
家族やホームヘルパーさんが側にいない時に転ぶなどしてケガをすると、「そろそろ...」と考えるタイミングかもしれません。
例えば、1人で散歩をしていて転んでしまった、家の階段や段差で転落、転倒した、1人でいる時に病気の発作が起きたなどです。親が1人でいる時に、ケガや発作が起こったら...と思うとゾッとしますね(>_<)
在宅介護で介護者が身体的に限界を感じた時
ホームヘルパーさんなどが助けてくれても主となる介護者は、子どもというご家庭も多いでしょう。主介護者である子どもが身体的な苦痛を感じた時も、親を老人ホームに入れるタイミングと考えられます。
例えば、主介護者である子どもが、腰を痛めて介護が困難になる、介護や仕事などの両立で身体的な疲れから子どもが入院してしまうということもありますよね。そんな時は、老人ホームを選択肢に入れるべきです。
在宅介護で介護者が精神的に限界を感じた時
親の進んでいく認知症や身体的な衰えなどから、先が見えず介護者である子どもが精神的に限界を迎えてしまうこともあります。
具体的な例を挙げると、認知症の進んだ親が夜中に奇声を発する、介護のために夜中でもトイレに付き添う必要がある...などです。
こんな状況が続くと、介護者である子どもも精神的に追い詰められてしまい、親に虐待してしまうほか、子ども自身がうつ病を発症してしまうこともあります( ゚Д゚)
このように、親が1人でいることへの不安や介護者である子どもの身体的・精神的に限界を感じた時が老人ホームに入れるタイミングと考えても良いのではないでしょうか。
親を老人ホームに入れる手順
では親を老人ホームなどの施設に入れる場合、どのような手順を踏めば良いのでしょうか。本章では、親を老人ホームに入れる手順について解説します。
手順1.本人・家族との話し合い
老人ホームを探す前に、入居する親と家族みんなの話し合いが必要です。実際に入居する親に判断力がある場合は、本人の希望も確認しておきましょう。
もし、老人ホームへの入居を嫌がるようであれば、現状や入居が必要な理由を説明して、できる限り納得してもらうことが大切ですよ。
手順2.施設探し
親本人や家族の了解が得られたら、次は入居する老人ホーム探しです。老人ホームを探す際は、まず希望条件をまとめておくことが大切ですが、全ての条件を満たすことは難しいので、優先順位を決めておきましょう。
例えば立地や周辺環境、費用、医療体制、サービス内容などです。
老人ホームを探す際は、自治体の福祉課や地域包括支援センター、民間の紹介センターなどを利用するのが一般的です。
手順3.施設選び
老人ホームなどの施設の候補がいくつか上がったら、ホームページやパンフレットなどを参考に絞り込んでいきますが、施設選びの際は以下の点をチェックしてみましょう。
・自宅から老人ホームまでの所要時間
・費用
・介護サービスや医療ケア、生活支援サービスの内容
・居室や共用スペースの設備
・認知症に対応しているか
・看取りに対応しているか
ほかにも食事内容や外出の可否など、入居する親や家族によって重要なポイントは異なります。
手順4.施設見学や体験入居
ホームページやパンフレットだけでは、イメージが掴みにくいので、候補になっている施設をいくつか見学、体験入居してみることが大切です。
施設見学や体験入居する時は、以下のポイントをチェックしてみてくださいね!
・施設内は掃除が行き届いているか
・施設内の匂いが気にならないか
・入居者の年齢や性別、要介護度
・スタッフの対応・身だしなみ
・スタッフの言葉遣いや入居者とのコミュニケーション
・レクリエーションやイベントの内容
・共用スペースの広さや明るさ、設備
・居室の広さや設備、日当たり
親が老人ホームへの入居を嫌がる理由
親に老人ホームなどの施設への入居を促しても拒否されることがあります。
ここでは、親が入居を嫌がる理由を解説します!
見捨てられたと思ってしまうから
親が「親の介護は子どもがするべき」と考えている場合は、子どもや家族以外の人から介護を受けると「子どもや家族に見捨てられた」と思ってしまうことがあります。
ほかにも「邪魔者扱いされている」と被害者意識を持ってしまうこともあるでしょう。
住み慣れた家を離れたくないから
よく知らない施設や見知らぬ人との付き合いに強い不安を抱くことがあります。
そのため「住み慣れた家や環境から離れたくない」と入居を拒否するケースもあります。
今の自分を受け入れられないから
「老人ホームは介護が必要な人が入居するところで、自分が行くところではない」と思っているので、施設の入居を進められても受け入れることができない場合もあります。
親が老人ホームへの入居を嫌がる場合の対処法
本章では、親が老人ホームへの入居を嫌がる際の対処法を3つ紹介します。
家族の意識を再認識
親を施設に入れることは、ただでさえハードルが高いのに親から「イヤだ」と言われてしまうと、決意が揺らいでしまいますよね。
しかし、家族の考えが定まらないと親を説得することが余計困難になってしまいます。そのため家族でもう一度話し合って、方向性や決意を確認することは重要です。
親としっかり話し合う
親が老人ホームや施設に関して誤解していることや、不安に思っていることを1つずつ解消していき納得してもらうことは重要です。
例えば、親が「施設に行くということは、子どもや家族に見捨てられることだ」と感じているのであれば、1人で暮らしている親を心配しているからこそ入居して欲しいこと、施設に入ることで手厚いケアが受けられ孤独ではない、できる限り面会に行くなど、しっかり説明しましょう。
親が感じている不安や、不満に寄り添って気持ちをほぐしていくことを意識してくださいね。
感情的にならない
親の介護で負担が大きくなっているのに、頑なに入居を拒否されるとイライラして感情的になってしまうこともあります。
しかし、子どもが感情的になると親も不安や不信感を抱き話が余計にこじれてしまうことも多いので、冷静に話し合うことを心掛けましょう。
無理に入居させると、家族の信頼関係にひびが入るだけでなく、介護施設でのケアを拒否するほか、勝手に帰宅しようとするなどのトラブルになることもあります。
親を老人ホームなどの施設に入れることで、皆が幸せになることもある!
今まで自分を慈しみ一生懸命育ててくれた親を、老人ホームに入居させようと考えることに罪悪感を覚えることもあります。
しかし親を手厚く介護してくれる施設に入居させることは、決して悪いことではありません。
むしろ、身体的・精神的にギリギリで介護を続けると、あんなに大好きだった親を疎ましく思い憎しみを感じてしまうこともあるでしょう。
親もそんな子どもの気持ちを敏感に察して、罪悪感を持ってしまうかもしれません。
家族全員が不幸になる前に、少し親や介護から距離を取ることで皆が優しい気持ちになり、幸せになれることもありますよ。