子どもの「わがまま」は、保護者にとって悩みの種になりがち💦
しかし、その多くは「自己主張」や「成長の証」の一環といわれています。
親が適切に関わることで、自立した協調性を育むことができます✨
こんにちは!ステキライフ編集部です💕
記事ではわがままになる子の主な特徴と、原因に応じた具体的な対策方法を紹介します。
「わがまま」と 自己主張との違いはなにか?
まず、子どもの行動を「わがまま」と捉える前に確かめてみましょう。
単なる自己主張か、それとも発達段階に伴うものではないかを見極めることが必要です!
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項目 |
わがまま |
自己主張 |
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定義 |
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自分の考えや気持ちを適切に伝える行動。相手の意見にも耳を傾ける姿勢がある。 |
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目的 |
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例 |
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「あと5分遊んでから片付けたい」と理由を説明してお願いする。 |
※【わがまま】とは
コミュニケーション能力や感情の制御が未熟で、自分の要求を押し通そうとする行動
これは、特にイヤイヤ期(1〜3歳*において、自我の芽生えとして自然な現象と言えます。
わがままになる子の主な特徴(行動と心理)!
わがままが強く出る子には、いくつかの共通する特徴が見られます。
これらは単なる性格ではなく、心理的な要因や環境が影響していることがほとんど。
◆ 感情や欲求のコントロールが難しい
・ 特徴:自分の思い通りにならないと、すぐに怒ったり泣いたり(癇窶)。
衝動性が強く、「今すぐ」の欲求を抑えられない。
・ 心理:感情を言語化して表現する能力がまだ育っていない。
身体的な行動(叫ぶ、叩くなど)でしか表現できない。
「待つ」ことの経験不足や、脳の前頭葉(理性・思考を司る部分)の発達が未熟
衝動を抑えられない。
◆ 大人の注目や愛情を求める行動が強い
・ 特徴:親が忙しい時や、他の兄弟・友達に注目が集まっている時に、
わざと問題行動を起こしたり、要求を繰り返したりする。
・ 心理:自分を見てほしい」「大切にされていることを確認したい」という気持ちが根底にある。
特に、普段の生活で親子の関わりが少ないと感じる場合、
怒られることでさえも注目されていると捉えてしまうことがある。
◆ 他者との関わり方に配慮が少ない
・ 特徴:おもちゃの独占、順番を待てない、友達の気持ちを想像できないなど、謝ることができない。
・ 心理:自己中心性が強い時期(幼児期)。
まだ他者の視点に立って物事を考える「心の理論」が十分に発達していない。
また、家庭内でルールや他者への配慮を学ぶ機会が不足している可能性もある。
◆ 過剰な甘やかしや干渉を受けている
・ 特徴:親や祖父母が先回りして何でもやってあげる、要求を拒否された経験が少ない。
・ 心理:「自分の思い通りになるのが当たり前」
「困ったら誰かがやってくれる」という認識が形成されている。
これにより、外の世界(集団生活など)で自分の要求が通らないときに、
強いストレスや抵抗を示す。
◆ 体調不良や疲労、環境の変化がある
・ 特徴:普段は穏やかなのに急にわがままになる、機嫌が悪い、ぐずりがひどい。
・ 心理:「眠い」「お腹が空いた」「体調が悪い」といった身体的な不快感を、
言葉で伝えられずにわがままな行動として表現している。
環境の変化(進級、引っ越しなど)による不安が、わがままを引き起こすこともある。
わがままを「自己肯定感」と「自立」につなげる対策!
わがままへの対応は、単に要求を拒否したり叱ったりするだけではいけません。
子どもの成長を促す機会として捉えることが大切です。
以下の対策は、子どもの自己肯定感を育みながら、社会性や自律性を身につけさせる目的があります。
◆ 感情に共感し、行動に冷静に対応する
子どもが癇癪を起こしたり、わがままを言ったりしたとき、
頭ごなしに否定するのは逆効果です。
・【ステップ1:共感】
まずは、子どもの「気持ち」を受け止める言葉をかけましょう。
「〇〇が欲しかったんだね」「遊ぶのをやめるのが嫌だったんだね」と、
感情を言語化して代弁してあげることが重要です。
これにより、子どもは「自分の気持ちをわかってもらえた」という安心感を得ます
・【ステップ2:ルールの提示と説明】
気持ちに寄り添った後で、
「でも、これは今できないよ」
「お店の中で走るのはダメだよ」と行動のルールを冷静に伝えます。
その際、なぜダメなのかの理由を子どもが理解できる言葉で説明することが大切です。
【NG行動の注意点】
「感情的な叱責」や「脅し」は避ける。感情的に怒ると子どもは不安になります。
逆に注目を求めてわがままをエスカレートさせる可能性があります。
注意するのは「いけなかった行動」であって、「子ども自身」を否定してはいけません。
◆ 「待つ力」と「諦める力」を育む
欲求を全て満たすのではなく、我慢する経験」を積ませることが自律性を育みます。
・ 約束はブレさせない
一度「ダメ」と決めたことは、泣いても騒いでも貫くことが大切です。
「泣けば要求が通る」と学習させると、わがままがエスカレートします。
・ 代替案の提示
要求を全て拒否するのではなく、代替案を提示して交渉しましょう。
「今のお菓子はダメだけど、家に帰ったら一つ食べていいよ」など。
少しの我慢の後に報酬があることを教えます。
・ スモールステップでの我慢
「あと3分待とうね」「お片付けが終わったらやろうね」など。
短い時間や簡単な条件から我慢する練習を始めてみましょう。
成功したら大げさに褒めて自己肯定感を高めます。
◆ 「自分でできる機会」と「選択の機会」を増やす
過干渉や甘やかしは、わがままの原因の一つです。
子どもの「自分でやりたい」という気持ちを尊重しましょう。
・ 子どものペースを尊重
着替えや食事、片付けなどで時間がかかっても、安全な範囲で口に出さないようにしましょう。
最後まで見守りましょう。
「自分でできた!」という成功体験が、自信と自立心を育みます。
・ 選択肢を与える
自分で決められる機会を増やします。
例えば、「赤と青、どっちの靴下を履く?」
「ご飯とおにぎり、どっちがいい?」など、
親が許容できる範囲で選べます。
これにより、自分の意思が尊重されていると感じるとともに、決定する責任を学びます。
◆ 日頃から愛情と注目を十分に与える
わがままの根底にある「注目してほしい」という気持ち。
問題行動が起きる前に満たしてあげることが最も効果的です。
・ クオリティ・タイムを意識する
毎日、たった5分でも、スマホや家事をやめて子どもと真剣に向き合う時間を作ります。
子どもが選んだ遊びに集中して参加してみましょう。
「あなたのことが大切だ」というメッセージを無条件に伝えます。
・ 良い行動に目を向けて褒める
わがままを言わなかった時、我慢できた時、友達に優しくできた時など。
望ましい行動を積極的に具体的に褒めましょう。
「静かに待ててすごいね」「お友達に貸してあげられて優しいね」など。
行動にフォーカスして褒めることで、その行動を繰り返すようになります。
まとめ:親の心の余裕と子どもの発達理解
子どものわがままに向き合うことは、親にとって大きなストレスとなり得ます。
しかし、わがままは「悪いこと」ではありません。
「どうすれば自分の要求が通るか」
「どうすれば気持ちを表現できるか」を試行錯誤している成長のプロセス!
親が取るべき姿勢は、「共感」と「一貫性」といわれています。
- 共感: 子どもの気持ちに寄り添い、安心感を与える。
- 一貫性: ルールや約束はブレずに守り、社会性を教える。
親が自身の心の余裕を保つことも大切です。
時には深呼吸し、「これは成長のステップ」と捉えてみましょう。
冷静に対応する姿勢が、子どもの健やかな自立につながります。




