季節の変わり目は、寒暖差や空気の乾燥、花粉やハウスダストの増加など、
子どもの体調を崩しやすい要因がたくさん潜んでいます💦![]()
こんにちは!ステキライフ編集部です💕
特に長引く咳は、親御さんにとって心配の種ではないでしょうか❓
「ただの風邪だろうか?」
「もしかしてアレルギー?」
と判断に迷うことも少なくありません。
そこで今回は、小児科医が解説する
「子どもの咳が風邪によるものか、アレルギーによるものか」
見極めるための重要なポイントを詳しくご紹介します!
風邪とアレルギー、咳の「タイプ」でまず見分ける!
風邪もアレルギーも、症状が似ているため判別が難しい...。
咳や他の症状の「出方」に注目することで、ある程度の見極めが可能です!
◆ 症状の経過と持続期間
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症状の分類 |
風邪(感染症) |
アレルギー(喘息・鼻炎など) |
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症状の持続期間 |
1〜2週間程度で改善することが多い。 |
2週間以上長引きやすい。特定の季節や環境で毎年繰り返すことがある。 |
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発熱 |
初期に発熱を伴うことが多い。 |
基本的に発熱はない。 |
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鼻水・鼻づまり |
●初期は水っぽく、後に黄色や緑色の粘り気のある鼻水になることが多い。 |
● サラサラとした透明の鼻水が大量に出ることが多い。鼻づまりも長期化しやすい。 |
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目の症状 |
あまり目立たない(結膜炎を併発することもある)。 |
強いかゆみや充血を伴うことが多い。 |
◆ 咳の特徴と悪化しやすい時間帯
アレルギー性の咳、特に喘息(ぜんそく)が疑われる場合
風邪の場合では、咳の音や出方が異なります。
● 風邪の咳
喉の痛みやイガイガ感を伴いやすい。
痰が絡んだ湿った咳が多い。
症状が進むと、夜間や朝方に強くなることもある。
● アレルギー(喘息)の咳
「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という喘鳴(ぜんめい)を伴うことがある。
乾いた咳や、コンコンという痰の絡まない咳が多い。
夜間や明け方、あるいは運動後に悪化しやすい。
ホコリや冷たい空気に触れるなど、特定の誘因で咳が出ることがある。
アレルギー性鼻炎による咳は、鼻水が喉に流れ落ちる「後鼻漏(こうびろう)」が原因であることが多く、喉の痛みが目立たないのが特徴です。
小児科医が重視する「家族歴」と「誘因」
診断において重要な手がかりとなる2つのポイント
「アトピー素因(アレルギー体質)」と「明らかな誘因」の有無です。
◆ 家族のアレルギー歴(アトピー素因)
両親や兄弟に、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を持つ人がいる場合、お子さんもアレルギー体質である可能性が高まります。このような「家族歴」は、アレルギーを疑う重要な根拠の一つです。
◆ 環境や行動による誘因
咳が出始める直前に、以下のようなエピソードがないか確認しましょう。
● 特定の環境: ホコリっぽい場所の掃除をした、動物(ペット)と触れ合った、
特定の季節(花粉の時期など)になった。
● 特定の状況: 激しい運動をした、夜寝る時や明け方など冷え込んだ時に咳が出始めた。
仮に「動物と触れ合った後から咳が続く」「毎年、秋の始めに長引く咳が出る」...など。
時期や環境に規則性が見られる場合は、アレルギー性の咳である可能性があります!
「これはすぐに病院へ!」受診の緊急サイン
多くの場合、長引く咳でもご家庭でのケアで様子を見ることができます。
しかし、以下のような症状が見られる場合は、直ちに医療機関を受診してください。
- 呼吸が苦しそう:息を吸う時や吐く時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という異常な呼吸音(喘鳴)が聞こえる。
- 肩で息をしている:呼吸時に肩が上下するなど。呼吸に努力が必要に見える(陥没呼吸や肩呼吸)。
- 顔色や唇の色が悪い: 顔色が青白い、唇の色が紫色(チアノーゼ)になっている。
- 咳で眠れない、食事がとれない: 咳がひどく、睡眠や水分・食事が十分にとれていない。
- 高熱が続く: 38℃以上の熱が2~3日以上続く。
まとめ:自己判断せず、専門医へ
風邪とアレルギーの症状は似ています。
発熱の有無、目の症状の強さ、症状の持続期間、夜間や運動後の悪化などをみましょう!
ご家庭でも見分ける手がかりになるはずです。
特に、咳が2週間以上続く場合。
「特定の季節に毎年繰り返す」「家族にアレルギー体質の人がいる」といった場合。
アレルギーの可能性を考慮し、早めに小児科やアレルギー専門医に相談しましょう。




