2025.10. 5

乾燥する前に手を打つ!子どものカサカサ肌を防ぐ「保湿ケア」、始めるなら今!

秋風が肌にひんやりと感じられ、暖房器具の出番も増えるこれからの季節。
大人以上にデリケートな子どもの肌は、気づかないうちに乾燥の魔の手が💦

こんにちは!ステキライフ編集部です💕

カサカサ、かゆかゆのトラブルを引き起こしがちになってしまうかもしれません。
子どもの健やかな肌を守るためには、「乾燥してから」では遅い!
「乾燥する前」に手を打つ、予防としての保湿ケアが何よりも重要になります✨

今回は子ども達を乾燥の魔の手から守る方法をご紹介します!


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なぜ子どもの肌は乾燥しやすいの?

子どもの肌、特に赤ちゃんや幼児の肌は大人の肌と比べていくつかの特徴があります。
それが乾燥しやすさにつながっています。

  • 皮膚が薄い
    子どもの皮膚は、大人の約半分の薄さしかありません。
    外部からの刺激を受けやすく、水分も蒸発しやすい状態です。

  • バリア機能が未熟

    肌の表面にある「角層」がまだ十分に発達していません。
    外部からの刺激(ほこり、アレルゲンなど)の侵入を防ぎきれないのです。
    内部の水分蒸発を防ぐ「バリア機能」がまだ十分ではありません。

  • 皮脂分泌のアンバランス

    生後2〜3ヶ月頃までは皮脂分泌が盛ん。
    その後は急激に減少します。
    特に3歳頃から思春期にかけては皮脂の量が少なくなります。
    肌が乾燥しやすく、カサカサ肌になりやすいのです。

これらの要因から考えると。
乾燥した空気にさらされた子どもの肌はあっという間に水分を失うことがわかります。
カサつき、かゆみ、そしてアトピー性皮膚炎などの肌トラブルを引き起こす原因にも💦

国立成育医療研究センターの研究によると。
新生児期から保湿剤を塗ることをあげています。
アトピー性皮膚炎の発症リスクが低下したという報告もあり。
日々の保湿が肌トラブルの予防にいかに重要であるかがわかります。


「今すぐ」始めるべき保湿ケアのベストタイミング

子どもの保湿ケアに「早すぎる」ということはありません。
可能であれば、新生児期からがおすすめです。
遅くとも肌が乾燥し始める秋口からは習慣づけることが理想ともいわれます。
肌のバリア機能が完成すると言われる3歳頃までは、特に毎日継続することが大切です。

保湿のタイミングで最も効果的なのは、なんといっても入浴後
お風呂で肌が温まり、角層に水分をたっぷり含んだ状態のお風呂あがり。
保湿剤の成分が最も浸透しやすいゴールデンタイムと言えます。

  • お風呂上がりは「3〜5分以内」に!

    入浴後、タオルでやさしく水分を拭き取りましょう。
    肌の水分が蒸発しきる前に、間髪入れずに保湿剤を塗りましょう。

  • 朝の着替え時にも!

    乾燥が気になる季節は、夜のお風呂上がりだけではありません。
    朝の着替え時にもう一度保湿剤を塗る「1日2回」のケアを基本としましょう。

  • 乾燥を感じたら「こまめに」!

    外出後、手洗い後、オムツ替えの際など。
    乾燥を感じたらその都度保湿剤を塗り重ねるのが理想です。


正しい保湿剤の選び方と使い方

子どもの肌に使う保湿剤は重要です。
低刺激性、無香料、無着色、パラベンフリーのものを選ぶのがおすすめ。
肌の状態や季節に合わせて、保湿剤を使い分けることも◎!

子ども用品が揃っている店舗にいくと、丁度いいものがたくさんあります。


● 保湿剤の種類と使い分け

種類

特徴と使用感

おすすめの季節・肌の状態

ローション

水分が多く、伸びが良い。
さっぱりとした使用感。

夏など汗をかく時期、全身の広範囲のケアに。

ミルク

水分と油分のバランスが良い乳液タイプ。

季節を問わず使いやすい。
乾燥が軽度な肌に。

クリーム

油分が多く、保湿力が高い。
しっとりとした使用感。

冬など乾燥が強い季節、特にカサつく部分に。

ワセリン・軟膏

油の膜で水分の蒸発を防ぐ。
刺激から肌を保護。

乾燥がひどい部分、仕上げのバリアとして。


● 保湿剤の適切な塗り方

「塗る量」と「塗り方」が保湿効果に大きく左右します。


◆ 適量を守る

保湿剤の量が少ないと、摩擦で肌に負担をかけてしまいます。
目安は、塗った後肌が「しっとり」し、ティッシュが「張り付く」くらい。
ローションなら1円玉大。
チューブなら大人の人差し指の先端から第一関節までを参考に!
惜しまずにたっぷりと使いましょう。

◆ 手のひらで温める

保湿剤を手のひらに取り、軽く温めてから塗ると、肌へのなじみが良くなります。

◆ やさしく広げる

ゴシゴシこすらず、手のひらで包み込むようにやさしく広げます。
関節の内側や首、お腹、背中など、広範囲に塗る際は特に摩擦を避けて。

◆ 塗り残しに注意

耳の後ろ、わきの下、首のしわ、足首、ひざの裏など。
見落としがちな部分は念入りに。


日常生活での乾燥対策

保湿剤を塗るだけでなく、日常生活の小さな工夫も乾燥予防になります。

  • 入浴・洗浄方法

    熱すぎるお湯(40℃以上)は肌の潤いを奪ってしまいます。
    ぬるめ(38〜40℃程度)に設定しましょう。
    洗浄料は低刺激のものを使い、泡立ててから手で「なでるように」!
    優しく洗い、すすぎ残しがないよう丁寧に洗い流すのがコツ。

  • タオルの使い方

    お風呂上がりは、ゴシゴシこすらず、清潔なタオルで「押さえるように」。
    水分を吸い取ります。

  • 湿度管理

    空気が乾燥していると肌の水分も奪われます。
    加湿器などを利用し、室内の湿度を40〜60%に保ちましょう。

  • 衣類
    ウールや化学繊維など、刺激の強い素材の衣類は避けましょう。
    綿などの肌に優しい素材を選びましょう。


まとめ:親子のスキンシップの時間に

保湿ケアは、単なる肌の治療ではありません。
スキンケアの時間は、親が子どもの肌に触れます。
状態を確認できる大切なスキンシップの時間です。

毎日、子どもの肌を隅々までチェック!
そうすることで小さな肌トラブルのサインにいち早く気づくことができます。
悪化する前に手を打つことができます。

「乾燥する前に手を打つ!」この意識をもちましょう!
日々の保湿ケアを親子の習慣にすることで、子どものカサカサ肌を防ぎます。

健やかな肌を育んであげましょう。
もし、セルフケアで改善しない、または湿疹や強いかゆみを伴う場合。
皮膚科専門医に相談し、適切な治療とケアを受けることが大切です。


参考資料
国立成育医療研究センター「子どものスキンケア」

国立成育医療研究センター「アトピー性皮膚炎」

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