2026.9.7
知っておくと育児がもっと楽しくなる「赤ちゃんトリビア」3選
夜中の授乳、終わらないオムツ替え、なかなか寝てくれない我が子……。毎日の育児は体力も気力も使う一大プロジェクトです。でも、赤ちゃんの体や心の仕組みを少し知るだけで、目の前の「大変」が「面白い」に変わることがあります! こ […]
夜中の授乳、終わらないオムツ替え、なかなか寝てくれない我が子……。毎日の育児は体力も気力も使う一大プロジェクトです。
でも、赤ちゃんの体や心の仕組みを少し知るだけで、目の前の「大変」が「面白い」に変わることがあります!
こんにちは!ステキライフ編集部です💕
赤ちゃんは、大人をそのまま小さくしたような存在ではありません。骨の数も、記憶のでき方も、周りの人との関わり方も、大人とはまったく違うルールで動いています。理由がわからないまま「大変だな」と感じていたお世話も、体や脳の発達の仕組みを知ると、意外と理にかなった行動だったと気づくことがあります。
この記事では、そんな赤ちゃんならではの不思議な体と心の仕組みを、科学的な視点から3つのトリビアとしてご紹介します!
育児書に書いてあるような「正しいやり方」ではなく、知っているだけで毎日の見え方が変わる豆知識ばかりを集めました。「へえ、そうだったんだ」と思える発見が、明日からの育児をちょっと軽くしてくれるはずです。休憩中や寝かしつけの合間に、気軽に読んでみてください。
赤ちゃんの骨は生まれたとき「300個」もある
大人の骨の数はおよそ206個といわれていますが、生まれたばかりの赤ちゃんの骨は、軟骨を含めるとおよそ300個から350個にもなります。「年を取ると骨が減る」と聞くと不思議に思うかもしれませんが、これは骨が体の中から消えてしまうわけではありません。
成長するにつれて骨と骨のすき間がつながったり、複数の骨が一つに融合したりすることで、少しずつ数が減っていきます。骨の融合が完了する時期には個人差があり、一般的に男性は18歳ごろ、女性は15〜16歳ごろまでかかるといわれています。
赤ちゃんの頭の骨がまだ一枚の硬い骨になっておらず、いくつかのパーツに分かれているのも同じ理由からです。柔らかく分かれた頭の骨は、狭い産道を通り抜けるときにやわらかく形を変えることができ、生まれたあとも脳の急成長に合わせて頭全体が大きくなっていけるようになっています✨
赤ちゃんの頭を触ったときに感じる「ぺこぺこした部分」(大泉門)は、まさにこの骨がまだくっついていない証拠。壊れやすいものではなく、成長のための合理的な仕組みだと知っておくと、お世話をするときの安心感につながります。
ちなみに、赤ちゃんが指をしゃぶる動きも、実はお腹の中にいるころから始まっています✨妊娠中のエコー写真に、指をくわえるような姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
これは「吸てつ反射」と呼ばれる原始反射のひとつで、生まれた後におっぱいを上手に吸うための練習として、すでに胎児のときから備わっている能力なのです。
お腹が空いていなくても指や物をくわえたがるのは、この反射によって「口に何かが触れると吸う」という動きが自動的に起こるためで、決してわがままをしているわけではありません。だんだんと自分の意思で体を動かせるようになるにつれて自然と落ち着いていくものなので、指しゃぶりが続くこと自体を過度に心配しすぎなくても大丈夫。
「赤ちゃんのいいにおい」には、ちゃんと理由がある
赤ちゃんの頭をくんくんと嗅ぐと、なんともいえない甘くて優しい香りがしますよね。あれは気のせいでも、ベビー用品の香りだけでもありません。新生児の頭からは複数の揮発性の香り成分が放出されていることが、化学的な分析によって明らかになっています。この独特の香りを感じられるのは、生まれてから数週間ほどのごく短い期間だけだといわれています。
さらに興味深いのは、この「赤ちゃんのにおい」が親の脳や行動に影響を与えている可能性があるという点です。未就学児を持つ保護者を対象にした調査では、特に0歳児の母親が日常的に子どもの頭やお尻のにおいを自発的に嗅いでおり、頭のにおいは「愛おしい」「ほっとする」といった愛着に関わる理由から、お尻のにおいは衛生状態の確認という実用的な理由から嗅がれていることが分かりました。赤ちゃんの泣き顔や笑顔が親の養育行動を引き出すのと同じように、においという嗅覚のシグナルも、無意識のうちに親子の絆を育てる役割を担っているのかもしれません。
母親や父親が我が子のにおいに安らぎを感じるとき、脳内ではオキシトシンをはじめとする、愛着や信頼に関わる神経系が働いていると考えられています。「なんだか無性にこの子のにおいを嗅ぎたくなる」という感覚は、実はとても理にかなった、赤ちゃんと親を結びつけるための自然な仕組みだったのです。
赤ちゃんのころの記憶が誰にもない理由
「自分が赤ちゃんだったころのことを覚えていない」というのは、多くの人に共通する経験です。この現象は「幼児期健忘」と呼ばれ、一般的に3歳より前の出来事はほとんど記憶として残らないことが知られています。これは赤ちゃんの脳が未発達で何も感じていない、ということではありません。
記憶の中でも、「いつ・どこで・何をした」という体験そのものを覚えておくエピソード記憶は発達がゆっくりで、機能し始めるのはおおよそ4歳ごろからだと考えられています。
記憶を司る脳の部位である海馬が発達の途上にあることも、幼児期健忘に関わる大きな要因のひとつとされています。動物を使った研究では、生まれてすぐに脳が成熟する種の動物には幼児期健忘が見られない一方、人間のようにゆっくり脳が発達する動物には同じような現象が見られることも分かっています。つまり赤ちゃんは、決して何も記憶していないわけではなく、その記憶を長期的に保持して後から呼び出すための脳の仕組みが、まだ工事中の状態にあるということなのです。
だからこそ、赤ちゃんが本人の記憶には残らないとしても、たくさん話しかけたり、抱きしめたりする毎日には意味があります。エピソード記憶として言葉にできなくても、繰り返し受け取った安心感や心地よさは、その後の情緒の発達の土台になっていくと考えられているからです。
「どうせ覚えていないから」と思うと、つい手を抜きたくなる瞬間もあるかもしれません。けれど、記憶に残らないからこそ、その時期の関わり方は本人の自覚のないところで、その後の人との関わり方や安心感の土台を静かに形づくっているとも言えます。今日話しかけた言葉や、今日した抱っこは、この子の心のどこかにちゃんと積み重なっていく——そう思うと、名前も付けられない毎日の小さな時間にも、少し違った意味を感じられるのではないでしょうか。

まとめ:知識は、育児を少しやさしくしてくれる
赤ちゃんの骨の数、におい、記憶の仕組み——どれも一見すると育児のテクニックには直結しない、ちょっとした雑学に思えるかもしれません。けれど、「なぜこの子はこんな体の仕組みをしているのか」「なぜ自分はこんなにこの子のにおいが好きなのか」を知ることは、目の前の赤ちゃんへの見方を少しだけ変えてくれます。
大泉門のぺこぺこも、指しゃぶりも、頭のいいにおいも、そして本人には残らない赤ちゃん時代の記憶も、すべては赤ちゃんが力強く成長していくための、意味のあるプロセスです。大変な育児の合間に、こうしたトリビアをふと思い出してみてください。日々のお世話が、少しだけ愛おしく、そして面白く感じられるかもしれません。
参考資料
- 全身の骨はいったい何個あるの?|看護roo! https://www.kango-roo.com/learning/3753/
- ママ小児科医に聞く、子どもが指しゃぶりをする理由は何?|mamaomoi https://mamaomoi.coopkyosai.coop/study/20337.html
- ストレスフリーな採取・分析法の開発により新生児の匂いを化学的に解明|神戸大学ニュースサイト https://www.kobe-u.ac.jp/ja/news/article/2019_09_04_01/
- 未就学児の父母に聞く 子の匂いに関する調査|東京大学 https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2016/20160603-1.html
- 子どものときのことを覚えていないのはなぜ?|日本心理学会 https://psych.or.jp/interest/ff-25/
- 幼児期健忘|Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/幼児期健忘




